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2011 年度 実績報告書

ヒト人工骨髄の作成と造血幹細胞・白血病幹細胞のニッチの解析研究

研究課題

研究課題/領域番号 22591169
研究機関日本医科大学

研究代表者

植田 高弘  日本医科大学, 医学部, 講師 (20322505)

研究分担者 右田 真  日本医科大学, 医学部, 准教授 (50256963)
キーワード造血幹細胞 / 白血病幹細胞 / 人工骨髄 / ニッチ / NOGマウス
研究概要

免疫不全マウスであるNOGマウスにハイドロキシアパタイトに構築した人工骨髄にヒトCD34陽性細胞を尾静脈より移植し8週後に人工骨髄内のCヒトCD34陽性細胞の存在が認められさらにその人工骨髄をNOGマウスに2次移植さらには3次移植をおこない長期にわたりヒト造血細胞が人工骨髄内にとどまっていることを確認した。現在病理組織から免疫染色にて残存している細胞の種類や存在している部位の骨髄細胞の種類を同定中である。またヒトCD45陽性細胞がマウスの末梢血に確認されれば、皮下ニッチが造血の場として機能していたことが確認できるため、G-CSF等のサイトカインを腹腔内注射し、サイトカイン刺激により末梢血中に認められるヒトCD45陽性細胞の割合の変化やCD45陽性細胞中の分画の変化をフローサイトメトリーを用いて解析したが、人工骨髄の規模が小さく数も少ない個数の移植だったためか十分解析できるだけのヒト細胞が末梢血に認められなかった。今後は1匹のNOGマウスに移植する人工骨髄の数を増やして再度実験する予定である。
Ang-1/Tie2,Trombopoietin/MPL,CXCR4/CXCL12や接着因子N-cadherin/b-catenin、VLA-4等の発現を検索するため免疫染色および組織からRNAを抽出して保管している。
またヒト脂肪細胞からも人工骨髄を作成する目的でまずはマウスの脂肪よりマウス脂肪襲来の人工骨髄の作成に成功している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

人工骨髄に生着するヒト造血細胞の量が当初の検討より少なくその後の解析を難しくしているのと結果が分かるまでに時間がかかる。

今後の研究の推進方策

移植する人工骨髄の個数を増やし移植する臍帯血CD34陽性細胞の個数も出きりだけ増やして状態のより人工骨髄を最初に作成できるようにする。またこれから保存してある組織RNAを用いてQ-PCR法によってAng-1/Tie2,Trombopoietin/MPL,CXCR4/CXCL12や接着因子N-cadherin/b-catenin、VLA-4等の発現を検索していく。人工骨髄を間葉系細胞からのみならず脂肪細胞からも作成して機能を解析していく。

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公開日: 2013-06-26  

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