ヒトボカウイルス感染症の疾患スペクトラム及び病態の解明に関する研究

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22591174
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 小児科学
• 研究機関: 北海道大学
• 研究代表者: 石黒 信久 北海道大学, 北海道大学病院, 准教授 (40168216)
• 研究分担者: 有賀 正 北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (60322806) ; 有川 二郎 北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (10142704) ; 笠原 正典 北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (30241318)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2012
• キーワード: 小児感染症学 / ヒトボカウイルス感染症

研究概要

0か月～7歳の呼吸器感染症患者757名(男436名,女321名)の鼻咽頭拭い液850検体を用意して、nestedPCR法によりHBoVのVP1/2領域を増幅後、塩基配列を決定した。850検体中145検体(17.1%)からHBoVゲノムが検出され、その内訳はHBoV1が132検体(15.5%)、HBoV2が5検体(0.6%)、HBoV3が3検体(0.4%)、HBoV4が5検体(0.6%)であった。

研究成果

• [雑誌論文] Detection of human bocavirus 1-4 from nasopharyngeal swab samples collected from patients with respiratory tract infections. (2012)
  • 著者名/発表者名: Koseki, N., S. Teramoto, M. Kaiho, R.Gomi-Endo, M. Yoshioka, Y. Takahashi, T. Nakayama, H. Sawada, M. Konno, H. Ushijima, H. Kikuta, T. Ariga, N. Ishiguro.
  • 雑誌名: J. Clin. Microbiol 巻: 50(6) ページ: 2118-21
  • 査読あり
• [雑誌論文] Involvement of an NKG2D ligand H60c in epidermal dendritic T cell -mediated wound repair (2012)
  • 著者名/発表者名: Yoshida S, Mohamed RH, Kajikawa M, Koizumi J, Tanaka M, Fugo K, Otsuka N, Maenaka K, Yagita H, Chiba H, Kasahara M.
  • 雑誌名: J Immuno 巻: l188 ページ: 3972-3979
  • 査読あり
• [雑誌論文] Genetic diversity of hantaviruses in Mexico: identification of three novel hantaviruses from Neotominae rodents (2012)
  • 著者名/発表者名: Kariwa H, Yoshida H, Sanchez-Hernandez C, Romero-Almaraz Mde L, Almazan-Catalan JA, Ramos C, Miyashita D, Seto T, Takano A, Totani M, Murata R,Saasa N, Ishizuka M, Sanada T, Yoshii K,Yoshimatsu K, Arikawa J, Takashima I.
  • 雑誌名: Virus research 巻: 163 ページ: 486-494
  • 査読あり
• [雑誌論文] Activation of the brainstem precedes and outlasts the K-complex in humans (2012)
  • 著者名/発表者名: Kohsaka S, Sakai T, Kohsaka M, Fukuda N, Ariga T
  • 雑誌名: Neuroscience 巻: 202 ページ: 243 -251
  • 査読あり
• [雑誌論文] 【クローズアップ感染症】<感染性疾患の基礎的な知見の進歩・概念の変化>近年発見されたヒトボカウイルスの基礎と臨床 (2012)
  • 著者名/発表者名: 石黒信久
  • 雑誌名: 小児内科 巻: 44巻7号 ページ: 997-1002
• [雑誌論文] Detection of KI polyomavirus and WU polyomavirus DNA by real-time polymerase chain reaction in nasopharyngeal swabs and in normal lung and lung adenocarcinoma tissues. (2011)
  • 著者名/発表者名: Teramoto, S, M. Kaiho, Y. Takano, R. Endo, H. Kikuta, H. Sawa, T. Ariga, N. Ishiguro
  • 雑誌名: Microbiol Immunol 巻: 55(7) ページ: 525-530
  • 査読あり
• [雑誌論文] WU Polyomavirus Infection Confirmed by Genetic and Serologic Tests in an Infant With Bronchitis (2011)
  • 著者名/発表者名: Teramoto, S., N. Koseki, M. Yoshioka, Y.Matsunami, N. Yanazume, M. Nawate, T. Shikano, Y. Takahashi, H. Kikuta, N. Ishiguro
  • 雑誌名: Pediatr Infect Dis J 巻: 30(10) ページ: 918
  • 査読あり
• [雑誌論文] 【今知るべき小児感染症領域の新しい知見2011】最近注目されているウイルスヒトボカウイルス (2011)
  • 著者名/発表者名: 石黒信久,遠藤理香[五味],有賀正
  • 雑誌名: 小児科診療 巻: 74巻9号 ページ: 1353-1359
• [雑誌論文] 【話題の呼吸器ウイルス感染症】ヒトボカウイルス感染症 (2011)
  • 著者名/発表者名: 石黒信久
  • 雑誌名: 臨床とウイルス 巻: 39巻4号 ページ: 184-192
• [学会発表] インフルエンザ治療解熱効果からみた最新の知見 (2012)
  • 著者名/発表者名: 石黒信久
  • 学会等名: 第44回日本小児感染症学会総会・学術集会
  • 発表場所: 西日本総合展示場・北九州国際会議場(北九州市)
  • 年月日: 2012-11-25
• [学会発表] 新興ウイルス感染症と院内感染対策に関する話題 (2011)
  • 著者名/発表者名: 石黒信久
  • 学会等名: 第36回東日本小児科学会(茨城地方会)
  • 発表場所: 筑波大学(つくば市)
  • 年月日: 2011-11-23
• [学会発表] 呼吸器感染症ウイルスに関する最近の話題とウイルス感染症からみた院内感染対策 (2011)
  • 著者名/発表者名: 石黒信久
  • 学会等名: 第15回多摩ウイルス感染症研究会
  • 発表場所: 京王プラザホテル新宿(東京都)
  • 年月日: 2011-10-01
• [学会発表] 多剤耐性緑膿菌感染症に対するコリスチンの有効性と使用上の注意点 (2010)
  • 著者名/発表者名: 石黒信久
  • 学会等名: 第47回緑膿菌感染症研究会
  • 発表場所: 札幌医科大学(札幌)
  • 年月日: 2010-02-23
• [図書] ヒトボカウイルス感染症「感染症症候群(上)病原体別感染症編」 (2013)
  • 著者名/発表者名: 石黒信久
  • 出版者: 日本臨牀社(印刷中)
• [図書] ヒトメタニューモウイルス感染症「感染症症候群(上)病原体別感染症編」 (2013)
  • 著者名/発表者名: 石黒信久
  • 出版者: 日本臨牀社(印刷中)
• [図書] ウイルス性呼吸器感染症(医学スーパーラーニングシリーズ感染症内科学) (2013)
  • 著者名/発表者名: 石黒信久
  • 総ページ数: 176-184
  • 出版者: 丸善出版株式会社
• [図書] アデノウイルス感染症「感染症専門医テキスト第1部解説編」 (2011)
  • 著者名/発表者名: 石黒信久
  • 総ページ数: 791
  • 出版者: 南江堂
• [図書] パルボウイルス感染症「感染症専門医テキスト第1部解説編」 (2011)
  • 著者名/発表者名: 石黒信久
  • 総ページ数: 798
  • 出版者: 南江堂
• [図書] ヒトボカウイルス感染症「感染症専門医テキスト第1部解説編」 (2011)
  • 著者名/発表者名: 石黒信久
  • 総ページ数: 801
  • 出版者: 南江堂
• [図書] ヒトメタニューモウイルス感染症「感染症専門医テキスト第1部解説編」 (2011)
  • 著者名/発表者名: 石黒信久
  • 総ページ数: 860
  • 出版者: 南江堂