研究課題/領域番号 |
22591191
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
西堀 由紀野 杏林大学, 医学部, 助教 (70407021)
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研究分担者 |
楊 國昌 杏林大学, 医学部, 教授 (70255389)
秋元 義弘 杏林大学, 医学部, 准教授 (60184115)
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キーワード | ユビキチン / ネフローゼ |
研究概要 |
平成23年度研究計画 1)USP40 conditional knockout mouseの作製 前年度まで結果から、USP40の発現が血管内皮細胞であったことから、vascular endothelial cadherinをプロモーターとするcre-mouseを作製した。しかし、その表現形はwild typeと有意差を認めなかったことから、全身Creをプロモーターとしたknockout mouseの作製を開始した。 2)USP40リガンドの機能解析 Yeast two-hybrid screenによりhistidine triad nucleotide binding protein 1(HINT1)がリガンドの一つとして挙った。HINT1の蛋白発現の解析として、USP40発現細胞株と培養ポドサイトを材料にWestern blot法で、USP40発現細胞とマウス新生児腎を材料に免疫蛍光染色を行った。発生腎における局在様式はUSP40と同様に観察され、USP40存在下でHINT1の発現が細胞質において強くなることが確認された。HINT1はサイクリン依存性キナーゼ阻害分子p27KIP1の分解抑制により細胞周期を制止すること、胎生期からポドサイトに発現することが判明している。USP40はHINT1を気質蛋白とする脱ユビキチンか酵素と推測される。 今後USP40-HINT1の蛋白相互作用の機能解析を行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
リガンドが判明し、新規糸球体特異的転写産物としてのUSP40の機能解明に前進していると考える。
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今後の研究の推進方策 |
(1)USP40 knockout mouseの作製-プロモーターの変更 (2)リガンドとの蛋白相互作用の解析 (3)後天性糸球体疾患との関与の解析
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