研究概要 |
小児特発性ネフローゼ症候群の原因は不明である。私達は本症でT・Bリンパ球間の共刺激分子(CD26, CD28、CD80/CD86、CTLA-4、CD69、CD26、CD40、CD40ligand)の発現を調べた。治療前初発患者は、治療後寛解時やコントロールに比べ、Tリンパ球上のCD40 ligandとその結合分子のB細胞のCD40が著増していた。また、CD40シグナル下流のリン酸化JNKも治療前患者の発現は強く、治療後は健常人レベルに回復した。しかし、それらの発現細胞の多寡は、再発頻度、ステロイド反応性などと相関しなかった。また、活性化T細胞に発現するCD30の可溶性分子も初発時が高かった。これらCD40. CD40 ligand, 可溶性CD30等は疾患活動性マーカーとなる可能性がある。
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