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2012 年度 実績報告書

新生児末梢循環モニターの開発と臨床評価

研究課題

研究課題/領域番号 22591206
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

奥谷 貴弘  和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (60336881)

研究分担者 吉川 徳茂  和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (10158412)
樋口 隆造  和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (70156579)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード末梢循環 / レーザードップラー血流計
研究概要

集中治療を必要とする未熟児新生児における循環管理の適切な指標はない。我々はレーザードップラー血流計による皮膚血流量の測定により、循環動態を非侵襲的に評価できるモニターの開発を進めた。
【方法】当院NICU入院中の児の下腿脛骨前面にΦ10mmのプローブを貼付し、同部位の皮膚血流をレーザードップラー血流計を用いて児の安静睡眠時に20分間以上samplingした。sampling rateは1000Hzとした。血管抵抗を推測するために、各症例について血流波形の勾配の最大値(以下Slope値とする)を波形解析ソフトを用いて算出した。
【結果】まずGCUでバイタルサインの安定した(体温・血圧安定、酸素不要、血液ガスデータ正常)児13例(コントロール群;平均体重:2268g(1560g-2964g)、平均修正週数:37.8週)の皮膚血流を測定した。コントロール群のSlope値は1.71±0.61(V/s)だった。
次に在胎25週6日、927gで出生の超低出生体重児について動脈管開存症の経過(日齢25にクリッピング術実施)に関連させてデータを4回採取した。Slope値は日齢17:2.0±0.2、日齢20:3.7±0.6、日齢24(手術前日):4.6±0.6、日齢26(手術翌日):1.4±0.3であった。
【結論】動脈管開存症例のSlope値は経時的に上昇していき、手術前日にはコントロール群平均値の2.7倍に上昇していたが、手術翌日にはコントロール群と同等の低値に下がった。症候性動脈管開存症による下肢循環不全のための毛細血管抵抗上昇がレーザードップラー皮膚血流計によって可視化された可能性が示唆された。心エコーでは評価できない末梢循環の数値化は新生児医療に大きく寄与する。

現在までの達成度 (区分)
理由

25年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

25年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] レーザードップラー血流計による皮膚末梢循環の評価方法の検討2013

    • 著者名/発表者名
      奥谷貴弘
    • 学会等名
      日本周産期・新生児医学会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜 会議センター
    • 年月日
      20130714-20130716

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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