研究概要 |
1. 新しい心臓超音波診断手法について、研究計画の主にStep1および一部Step2の研究を進めてきた。 本研究のStep1,2とは、超音波検査手法を用いた胎児心筋障害、心機能の評価するときに、それぞれの検査手法において、段階的に実用性を確認していくとしたもののうち、Step1では成人、小児、新生児の時と同様な手法の検査が、胎児においても計測が可能かどうかの検証を行い、Step2では、正常新生児において各在胎週数で実際に計測を行い、正常胎児における在胎週数の変化、発達を評価するものとした。 (1) 新生児症例に対して、組織ドプラ、スペクルトラッキングのデータを収集し、計測を行った。正常新生児のレベルであれば再現性のある計測が可能であった。今後、より小さな新生児の症例を増やし、胎児心臓への応用が可能であるかの検証を行う必要が有る。 (2) 正常胎児に対して、組織ドプラでのデータを集積。正常心機能胎児での各在胎週数での正常発育を計測してきた。 2. 胎児不整脈症例への対応 (1) 平成22年度は、胎児頻脈、胎児徐脈の症例が紹介されず、症例に対する心機能の計測は行う事ができなかった。 3. スペクルトラッキングの機器の準備 スペクルトラッキングの方法、表示方法には種々の方法が有るが、新生児や胎児心エコーに適する機種、方法を検索するため、各メーカーと交渉を進めそれぞれの方法にて計測する準備を進めた。平成23年度にて、この別の機種でのスペクルトラッキング法の方法を検討する事となる。
|