研究概要 |
今回我々は、ムチンコア蛋白サブタイプの本腫瘍における検討の可能性に着目し、乳房外パジェット病における生物学的悪性度の指標となり得る免疫組織学的マーカーの確立を目指した。乳房外パジェット病症例の標本からムチンコア蛋白サブタイプの発現量を比較するために、38症例の44病変に関して未染プレパラートを作成し、各標本においてMUC1,MUC2,MUC5AC,MCU6の免疫染色を施行し、発現の強度と臨床情報との相関に関して検討を行った。MUC5ACは腫瘍が進展するにしたがってその発現頻度および強度が高くなることを有意差を持って確認することができた。
|