研究課題/領域番号 |
22591224
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
久保 宜明 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (10260069)
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研究分担者 |
石上 剛史 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (40464359)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 表皮細胞 / 腫瘍化 / エピジェネティクス / 脂漏性角化症 / 皮膚線維腫 / 隆起性皮膚線維肉腫 |
研究概要 |
昨年度に引き続き皮膚腫瘍性病変の手術標本を用いてエピジェネティクス制御異常を調べた。表皮に増殖性変化を伴う良性の皮膚線維腫(DF)と表皮に萎縮傾向のある悪性の隆起性皮膚線維肉腫(DFSP)の病態において線維芽細胞増殖因子(FGF)とその受容体(FGFR)の関与を検討した。まず、HE染色とCD34の発現でDFSPと考えられた6例において、RT-PCR法を用いてCOL1A1-PDGFB融合遺伝子の検出を試みた。全例でCOL1A1-PDGFB融合遺伝子を検出しDFSPの診断を確認した。次に、DF20例とDFSP6例において、すべてのFGFR(FGFR1、FGFR2、FGFR3、FGFR4)を免疫組織学的に検討した。DFSPと比較して、DFの腫瘍部ではFGFR4の発現が有意に強く、DFの腫瘍上の表皮部ではFGFR3の発現が有意に強かった。DFの腫瘍上の表皮部は、病理組織像に加えFGFR3の発現様式も脂漏性角化症に類似していた。また、FGFR3経路の下流の転写因子FOXN1の発現も脂漏性角化症と同様に強かった。FGFは18種類あるため、FGFRの結果をもとにFGF1、FGF2、FGF9の発現を免疫組織学的に検討した。DFの腫瘍部では、FGF2の発現はDFSPと比べ較して有意に強かったが、上皮系で発現されるisoform FGFR3bのリガンドであるFGF1とFGF9の発現は確認できなかった。FGF2は、FGFR4のリガンドの1つであり、DFの腫瘍部の病態にFGF2/FGFR4の発現が関与している可能性が示唆された。また、FGFR3/FOXN1およびFGF2/FGFR4の発現様式はDFとDFSPの鑑別に有用であることがわかった。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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