研究課題/領域番号 |
22591243
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
山本 真有子 高知大学, 教育研究部医療学系, 助教 (20423478)
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研究分担者 |
高石 樹朗 高知大学, 教育研究部医療学系, 助教 (10303223)
中島 喜美子 高知大学, 教育研究部医療学系, 講師 (20403892)
佐野 栄紀 高知大学, 教育研究部医療学系, 教授 (80273621)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 関節症性乾癬 / 付着部炎 / Stat3 |
研究概要 |
昨年度までの実験でK5.Stat3C:gp130F759/F759マウスは2~3週齢で後脚に乾癬様皮疹を伴う指炎を自然発症する。この趾炎病変を病理組織学的に検討し、乾癬様の表皮変化と真皮全層にわたる強い浮腫、指骨の伸筋腱および屈筋腱付着部に一致して炎症細胞浸潤を認めた。進行した病変においては、腱の断裂もみられた。進行した高度な指炎では指関節拘縮を伴い、この場合、指骨に単核球の浸潤を伴う骨びらんを認めた。一方滑膜には炎症細胞浸潤や増殖を認めることはなかった。指炎病変部からm-RNAを抽出し、quantitative real time PCRで検討したところ、IL-23p19、IL-12p40、IL-17A、IL-22などのTh17サイトカインの発現増強とともに、Th1サイトカインであるIFNおよびTNFなどの炎症性サイトカインの発現増強を認めた。ケモカインCCL20のm-RNA発現も増強していた。以上の結果は、K5.Stat3C:gp130F759/F759マウスは病理組織学的に付着部炎を伴う指炎を発症すること、その病態にはTh17およびTh1細胞が関わっていることを示唆している。そこで、これらサイトカインに対する抗体の投与実験を行い、その治療効果について検討した。指炎を発症している5週齢から19週齢のK5.Stat3C:gp130F759/F759マウスに抗TNF抗体を週1回腹腔内投与したが、明らかな効果を認めなかった。指炎を発症した9週齢のK5.Stat3C:gp130F759/F759マウスに抗p40抗体を4週毎に腹腔内投与したが、明らかな効果は認められなかった。症状の改善には発症早期からの投与が必要か否か、今後の検討課題としたい。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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