研究課題/領域番号 |
22591249
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
古川 福実 和歌山県立医科大学, 和歌山県立医科大学医学部, 教授 (40156964)
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研究分担者 |
山本 有紀 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (90316117)
金澤 伸雄 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (90343227)
池田 高治 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (20422933)
吉益 隆 和歌山県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (00364092)
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キーワード | ループスエリテマトーデス / 光線過敏 / 遺伝子多型解析 / ヒドロキシクロロ |
研究概要 |
1) 疾患感受性遺伝子解析 SLEおよび皮膚LE患者において、疾患感受性遺伝子検索を行い、その皮膚症状の表出型および光線過敏との関連を調べることで、病態解明の一助とすることを目的とした。16名のLE患者の光線過敏症におけるDNA修復酵素XPD,XPGの機能解明を行ったが、光線過敏の有無との相関はみられなかった。現在、皮膚病変を有するLE関連疾患の遺伝子多型解析をすすめているが、資料を収集した段階である。 2) ヒドロキシクロロキンの臨床的検討 本邦未承認薬であるヒドロキシクロロキン(HCQ)は、海外でSLEの関節・皮膚症状、CLEに標準的に使用され、本邦でも多施設共同臨床試験が計画されている。本邦での、難治性皮疹を有するSLEやCLEへのHCQの有効性を検討するため、投与前後での皮疹変化をCLASIで評価するpilot studyを施行した。対象は、活動性内臓病変がないか増悪がなく、プレドニゾロン換算20mg/day未満か副腎皮質ステロイド、免疫抑制剤外用剤で難治性皮疹を有するSLEかCLEである。3ヶ月投与した5例中3例に有効であった。さらに、適切なガイドラインの検討を開始し作成した。これを基に現在、メーカー主導の臨床治験が始まろうとしている 3) 海外共同研究 2010年のLjubljana,Sloveniaでの国際自己免疫学会と和歌山での国際研究皮膚科学会を通して、調査研究実施をドイツLudwig-Maximilian-University Munich大学、ペンシルバニア大学、韓国ソウル大学で行う準備を行った。
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