研究課題/領域番号 |
22591258
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
岩田 泰秀 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (10285025)
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研究分担者 |
鈴木 勝昭 浜松医科大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (00285040)
吉原 雄二郎 浜松医科大学, 医学部, 研究員 (00529464)
竹林 淳和 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (50397428)
植木 孝俊 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (60317328)
中村 和彦 弘前大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80263911)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | アルコール依存症 / 前頭葉傷害 / ALDH2 / 活性型ミクログリア / PET / DTI / CANTAB |
研究概要 |
アルコール依存症は不可逆性の認知機能障害を生じ、それによる社会機能の低下が大きな問題となっている。アルコール依存症では前頭葉を中心とする軸策走行の異常が拡散テンソル画像(DTI)によって示され、また依存症の死後脳では脳内に神経炎症が確認されている。一方、遺伝子で規定されるアルコール代謝酵素(ALDH2)活性の違いが、その重症度に影響を与えていることが分かっている。これらの証拠から、アルコール起因性脳内神経炎症と、素因としてのALDH2遺伝子型が相乗的に作用し、脳神経活動や軸策走行異常を惹起し、その結果認知機能障害を引き起こすという、アルコール性認知機能障害の病態仮説を想定した。本研究では、遺伝子解析、DTI、ポジトロン断層画像(PET)、認知評価バッテリーを同一対象に行い、アルコール性認知機能障害の発生機序を一元的に解明する。 名古屋市の絋仁病院アルコール専門病棟に入院中のアルコール依存症患者で、入院までの3年間に寛解状態のなかった者からDSM-IVのI軸、II軸で他の診断を満たす者、重篤な身体疾患やウェルニッケ脳症やコルサコフ症候群を合併する者は除外した。 平成24年に被験者のリクルートをすべて終了した。アルコール依存症群10名(年齢48.7±7.2歳)と、年齢性別を一致させた健常対照群10名(47.2±7.4歳)について活性型ミクログリアのPET撮像、MRI撮像、認知機能評価が終了し、現在これらのデータを解析中である。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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