• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実績報告書

アルコール依存症者の中枢神経障害に対する脳由来神経栄養因子遺伝子多型の関与

研究課題

研究課題/領域番号 22591260
研究機関浜松医科大学

研究代表者

和久田 智靖  浜松医科大学, 医学部, 助教 (80444355)

研究分担者 森 則夫  浜松医科大学, 医学部, 教授 (00174376)
鈴木 勝昭  浜松医科大学, 学内共同施設, 准教授 (00285040)
中村 和彦  浜松医科大学, 医学部, 准教授 (80263911)
竹林 淳和  浜松医科大学, 医学部, 助教 (50397428)
望月 洋介  浜松医科大学, 医学部附属病院, 臨床心理士(非常勤) (30568572)
キーワードアルコール依存症 / 認知機能 / MRI / BDNF
研究概要

平成23年度はアルコール依存症者7名(mean±SD=47.2±10.1)、健常対象者6名(45.2±10.1)のMRIと認知機能を測定し、さらに脳由来神経栄養因子(Brain-Derived Neurotorophic Factor ; BDNF)の測定の為、血液の採取を行った。脳画像は3T MRIを使用して脳容積測定、拡散テンソル画像、MRスペクトロスコピーを行なった。脳容積測定にはStatistical Parametric Mapping (SPM8)内のDARTEL、拡散テンソル画像ではFSL/SPM、MRスペクトロスコピーにはLCModelをそれぞれ使用する。これにより、長期アルコール使用による脳灰白質の委縮の程度、白質傷害、および脳内の代謝産物の変化をそれぞれ検討する。また、認知機能評価には神経心理学的テストバッテリー『Cambridge Neuro-psychological Test Automated Battery (CANTAB)』を用い、実行機能(作業記憶、プランニング)と注意機能の評価を行なった。
本研究での対象者は、断酒後から検査までの期間を1ヶ月以上空けている。このため、アルコールによる脳への直接的な影響は除外できる。さらに、神経保護作用を持つBDNFの遺伝子多型と、脳神経画像、認知機能との関連を調べ、アルコール使用による中枢神経傷害の程度を検討する。これにより、BDNF多型による個体間のアルコールによる影響の受けやすさが明らかとなる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

実験計画の予定としては、アルコール依存症者・健常者ともに10名の検査を予定していた。現在アルコール依存症者は7名、健常者は6名の検査が終了しており解析中である。

今後の研究の推進方策

平成24年度も引き続き頭部MRI、認知機能評価、採血によるデータ収集を行い、アルコール依存症者、健常者の10名のデータが収集できた時点で、解析を行い国内外の専門誌へ結果を発表する。

URL: 

公開日: 2013-06-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi