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2012 年度 実績報告書

生物学的手法による児童思春期精神病前駆状態と発達障害の鑑別とその介入について

研究課題

研究課題/領域番号 22591272
研究機関弘前大学

研究代表者

斉藤 まなぶ  弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (40568846)

研究分担者 古郡 規雄(安井規雄)  弘前大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (20333734)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード児童精神医学
研究概要

大学病院を受診する12歳から18歳の思春期患者で、構造化面接(SIPS)により精神病前駆状態(ARMS)の基準を満たすものを74名抽出し、12か月経過観察したところ、ARMSから統合失調症を発症する割合は23%であった。さらにARMS患者74名の併存疾患を調査したところ、60%が広汎性発達障害(PDD)の診断基準を満たすことをあきらかにした。その多くはPDD-NOSであり、また12ヶ月観察時点での統合失調症顕在化のリスクはアスペルガー障害ではPDD-NOSやNPDDと比べ、低い可能性が示唆された。生物学的サンプルについては現在解析中である。
また90名の思春期ARMSにおいてBACS-Jおよび WAIS-IIIあるいはWISC-IIIを施行し、顕在発症群と非顕在化群に分けて比較検討を行った。顕在化群ではARMSの段階で認知機能障害が始まっていることが示唆された。構造化面接(SIPS)および認知機能検査BACSから統合失調症の顕在化を予測する指標を解析したところ、幻覚・妄想の段階的な悪化と注意、記憶など低下が予測指標として示唆された。
思春期ARMS患者の抗うつ薬SSRIによるActivation symptomsの 10項目の出現について統合失調症発症群と統合失調症未発症群で比較すると易過敏性は両群50%と同等であったが,敵意,衝動性は発症群で50%だったのに対し未発症群では20%の出現率であった.全体的にみるとActivation symptomsの項目は抑うつの改善とともに消失するものもあり,risk & benefitが確認された.他の薬物療法の効果と安全性、妥当性の検討については現在解析中である。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 思春期のARMSから初回精神病とその予後についての一考察2013

    • 著者名/発表者名
      斉藤 まなぶ
    • 雑誌名

      東北児童青年精神医学会機関紙

      巻: 13 ページ: 未定

  • [学会発表] 構造化面接(SIPS)および認知機能検査を用いた統合失調症発症の予測~思春期のAt Risk Mental State(ARMS)における顕在化群及び非顕在化群との比較~2012

    • 著者名/発表者名
      斉藤 まなぶ
    • 学会等名
      第53回日本児童青年精神医学会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20121124-20121126
  • [学会発表] ARMSの薬物療法の是非2012

    • 著者名/発表者名
      斉藤 まなぶ
    • 学会等名
      第22回日本臨床精神神経薬理学会・第42回日本神経精神薬理学会合同年会 スタディグループ
    • 発表場所
      宇都宮市
    • 年月日
      20121018-20121020
  • [学会発表] 思春期のARMSから初回精神病とその予後についての一考察2012

    • 著者名/発表者名
      斉藤 まなぶ
    • 学会等名
      第14回東北児童青年精神医学会
    • 発表場所
      福島市
    • 年月日
      20120616-20120617
  • [学会発表] 児童思春期のAt Risk Mental State

    • 著者名/発表者名
      斉藤 まなぶ
    • 学会等名
      第16回日本精神保健・予防学会学術集会 シンポジウム
    • 発表場所
      東京
    • 招待講演

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公開日: 2014-07-24  

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