研究課題/領域番号 |
22591280
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
高貝 就 浜松医科大学, 医学部, 講師 (10447807)
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研究分担者 |
森 則夫 浜松医科大学, 医学部, 教授 (00174376)
鈴木 勝昭 浜松医科大学, こどものこころの発達研究センター, 准教授 (00285040)
尾内 康臣 浜松医科大学, 分子イメージング先端研究センター, 教授 (40436978)
岩田 泰秀 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (10285025)
中村 和彦 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (80263911)
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キーワード | 自閉症 / PET / 記憶障害 |
研究概要 |
23年度は対象群の治療方法の検討、治療前PET計測を行なった。高機能自閉症者の選択はタイムスリップ(フラッシュバック)の既往のあるものを選定した。自閉症の診断は、自閉症研究の国際水準となっているADI-R (Autism Diagnostic Interview Revised)とADOS (Autism Diagnostic Observation Scale)により行った。タイムスリップ(フラッシュバック)に対する不快反応に対して、EMDRを行い、治療効果を検討した。EMDRを数セクション行うなうことで、治療効果が見られた。次に新たな対象群でEMDR治療の前後でPETを施行することで、ドパミン機能を計測する。23年度は治療前のドパミンのPET計測を行なった。浜松ホトニクス社製頭部専用PETスキャナSHR12000を用いた。トレーサーにはSCH23390を用い脳内のドパミンD1受容体数の指標を用いた。画像解析プログラムPMODを用いて対象者のabsolute DV imageを作成し、このimageを標準脳にワープさせることによりSPM全脳解析を施行した。これらの情報をもとに、結合の変化率から、各脳部位で放出されるドパミン量を測定した。6例の高機能自閉症にPETを施行した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
D1レセプターに対する新しいトレーサーのPET解析を自閉症群に行うことができた。
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今後の研究の推進方策 |
今後はD1レセプターの解析と自閉症のフラッシュバックとの関連を検討していく。EMDR治療後のPETを施行する。
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