研究課題
基盤研究(C)
神経終末のHRP酵素などは小胞に含まれないことから、従来の小胞性輸送とは全く異なった輸送と考えられる。これら未知の非小胞性シナプス輸送を解明するため、ラットの迷走神経にWGA-HRPを注入し孤束核領域を観察した。正常動物ではシナプスの変化は全くみられなかったが、Rab3A-siRNAとの混合注入やアルコール依存症動物では、HRP反応産物を含んだ神経終末が次の神経細胞に陥凹し離断されていくのがみられた。このような形態は下垂体後葉の神経終末でも観察され、離出様分泌と名付けられた。機能的には神経細胞障害によるシナプスの脆弱性があるとき、このようなたんぱくのシナプス輸送が働くものと考えられる。
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