研究課題/領域番号 |
22591288
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
下寺 信次 高知大学, 教育研究部・医療学系, 准教授 (20315005)
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研究分担者 |
西田 淳志 東京都精神医学総合研究所, 主任研究員 (20510598)
渡辺 範雄 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助教 (20464563)
上村 直人 高知大学, 教育研究部・医療学系, 講師 (10315004)
藤田 博一 高知大学, 教育研究部・医療学系, 助教 (70380326)
井上 新平 高知大学, 教育研究部・医療学系, 教授 (20125826)
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キーワード | 高校生 / メンタルヘルス / うつ病 / 統合失調症 |
研究概要 |
会合を重ねて高校生を対象にしたメンタルヘルスのアンケート調査用紙を作成した。このアンケートの実施には高知県教育委員会と公立高校校長会の承認が必要であり、双方の要望をまとめ、高知県教育長と校長会会長の承諾を得た。 また、アンケート調査用紙を作成する作業と平行して、モデル学校として高知市内の公立高校1年生300名を対象にしたメンタルヘルス研修を心理士と行い、知識変化の調査を行った。高校生のメンタルヘルスの記名式のアンケート調査を行ってから、対象者に介入調査を行うシュミレーションを行い、アンケートの実施から概ね2から4週以内に診断面接に入るべきであることを決定した。学校での面接は養護教諭とスクールカウンセラーの協力が不可欠であるため、双方が参加可能な研修会を高知市で3回行った。高知県は東西に広く高知市のみでの研修では参加できないスタッフが多数いることが判明し、郡部でメンタルヘルス研修会を実施する必要性があることを確認し、実施に向けて調整中である。 協力を中心的に行う精神科の確保は7名行い、高知県内の精神科医会での公式な協力依頼を行った。国際的に最もこの分野が発展しているメルボルン大学等に連絡をとり、今後の流れについて情報収集を開始した。 この分野の国際的な貢献を行うために、中高校生の事前アンケート実施分を分析し、精神病様の体験が学生の自傷行為と有意に強く関連していることを証明した。また、家族への取り組みがその後の精神疾患の予後を改善することを証明し、本研究の介入時のマニュアルに採用した。その他、国際誌への投稿は研究発表のごとく行い、反響を得ている。
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