• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

医療、精神保健、および家族に対する精神科的危機対応法の習得を目的とした介入研究

研究課題

研究課題/領域番号 22591296
研究機関岩手医科大学

研究代表者

大塚 耕太郎  岩手医科大学, 医学部, 講師 (00337156)

キーワード医療・福祉 / 臨床 / 社会福祉関係 / 社会系心理学 / 社会医学
研究概要

本研究では、医療従事者や精神保健従事者、家族など支援者を対象に、精神疾患に対する偏見や差別の除去、精神医学的知識・対応技法を効率的に習得できるような教育法の確立、自殺の危険性のあるものに対する対応技法が習得できるような教育法の確立、を目的としている。
平成22年度は医療従事者、精神保健従事者、家族など支援者向けの研修プログラムの開発を行い、MHEAプログラムのマニュアル第2版として改訂を行った。講義とワークショップ、ロールプレイによる短時間(3時間)参加型の形式の教育法を開発し、日本自殺予防学会企画研修、内閣府自殺対策ワークショップ等において実施し、参加者の介入効果をパイロット的に検証した。内閣府による自殺対策のゲートキーパー養成プログラムとして、MHFAの方法論に基づいた普及啓発用、ゲートキーパー養成用の視覚教材およびテキストの作成に研究班として学術的協力を行い、全国都道府県の自殺対策主管課を通じて配布され、内閣府ホームページから閲覧、ダウンロードが可能となった。視覚教材を閲覧した上で、質問に答えるe-learningの形式の教育方法を考案した。さらに、視覚教材は京浜東北線でアドトレインとして運行する車内で自殺対策のキャンペーン月間(平成23年3月)に放映され、内閣府企画Yahoo Japan「いのちを支えるプロジェクト」として全国のゲートキーパー向け教育として活用された。
本研究で作成した研修プログラムは、医療従事者や精神保健従事者、家族など支援者が精神疾患の初期対応のスキル向上に効果的な方法論であると考えられる。特に視覚教材も取り入れたプログラムの実施は、有効性を高めることが期待される。さらに、ITを活用した教育法も効果的な方法論であることが期待され、今後、さらに本研究を発展させ、より効果的なプログラムの開発、他領域への方法論の応用をすすめていきたいと考える。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] メンタルヘルスファーストエイド プログラム2011

    • 著者名/発表者名
      鈴木友理子
    • 雑誌名

      心と社会

      巻: 143 ページ: 46-51

  • [雑誌論文] Development of two-hour suicide intervention program among medical residents : First pilot trial.2010

    • 著者名/発表者名
      Kato TA, Suzuki Y, Sato R, et al
    • 雑誌名

      Psychiatry and Clinical Neurosciences

      巻: 64(5) ページ: 520-530

    • 査読あり
  • [学会発表] 初期臨床研修医における、患者の自殺行動への対処スキル2011

    • 著者名/発表者名
      藤澤大介、鈴木友理子、加藤隆弘、橋本直樹、佐藤玲子、上原久美、深澤舞子、冨田真幸、渡邊衡一郎、鹿島晴雄、大塚耕太郎
    • 学会等名
      第1回メンタルヘルスリーダーシッププログラム
    • 発表場所
      千葉
    • 年月日
      2011-02-19
  • [備考] 現時点では非公開、関係者のみ閲覧可能

    • URL

      http://sites.google.com/site/mhfajp/

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi