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2012 年度 実績報告書

functional MRIと脳波の同時計測による統合失調症のMMNの検討

研究課題

研究課題/領域番号 22591297
研究機関順天堂大学

研究代表者

稲見 理絵  順天堂大学, 医学部, 准教授 (50338331)

研究期間 (年度) 2010-10-20 – 2013-03-31
キーワード統合失調症 / functional MRI / Mismatch Negativity
研究概要

我々はfunctional MRI (fMRI)と脳波・事象関連電位(event-related potentials: ERP)の同時計測による健常者および統合失調症患者におけるMismatch Negativity (MMN)の検討をおこなった。fMRIのノイズの影響を除去することによって、よりMMNに特
異的な脳活動をfMRI/LORETAにおいて抽出できるものと期待する。従来MMNやP300などのERPの報告では、統合失調症患者群に関しては低振幅、欠損の所見が多かったが、同じ課題を同時に行うことによって、過活動という所見を得られることが期待でき、このことは従来のMMNの報告の再評価に繋がるものと考えられる。
昨年度は聴覚刺激装置を更新し、fMRIの撮像と刺激提示を完全に同期させることにより、騒音による脳波波形などのアーチファクトの混入を減少させ、より正確なhemo-dynamicsを得られ、条件間のサブトラクションの効果をより精密にすることができた。健常対照群に関してはfMRIにおいてもMMNの発生源とされる部位に活性を得られた。
今年度は患者群における検討を行った。患者群ではMMN振幅は対照群と比較して低振幅であり、これまでの報告と一致していたが、fMRIにおいては、BOLD活性は対照群よりも亢進していた。ERP/LORTAとfMRIでは時間解像度が異なり、BOLD活性はERP波形上のMMN潜時帯後数秒間の神経活動を反映している。患者群のfMRIにおいて示された過活動傾向は、逸脱刺激に対する抑制機構の障害またはdistractibilityを反映するものとも考えられた。ERP波形上のMMN潜時帯における刺激処理の障害が、その後の過活動と関連するものと推察された

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

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公開日: 2014-07-24  

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