研究課題/領域番号 |
22591304
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研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
康 純 大阪医科大学, 医学部, 准教授 (40257853)
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研究分担者 |
米田 博 大阪医科大学, 医学部, 教授 (30140148)
金沢 徹文 大阪医科大学, 医学部, 助教 (20534100)
阿部 隆明 自治医科大学, 医学部, 教授 (80245034)
岩波 明 昭和大学, 医学部, 准教授 (80276518)
兼本 浩祐 愛知医科大学, 医学部, 教授 (80340298)
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キーワード | 急性精神病 / 統合失調症 / 感情障害 / 中間型 / 非定型精神病 / 診断基準 |
研究概要 |
「非定型精神病診断基準v.4」に基づいて発症までの期間、前駆症状、主要症状、症状の持続時間、除外診断、ストレス要因などの発症負因、初発か再発か等の調査項目をインターネット上でデータベース化するための、データベースを構築している。現在、調査項目は決定し、データベースに入力するためのシステムは構成し終えている状態である。さらに、分担研究者を含む各施設においてこの臨床研究を行うための倫理審査も終了している。当初は平成22年度内にオンライン入力によるデータベースを完成させる予定であったが、セキュリティを確保するための作業が遅延し、平成23年度初旬に完成した。 また、統合失調症と感情障害の中間型に対する理解を臨床現場で深めていただくための活動も本研究の目的である。急性精神病治療において、「急性精神病」という診断的枠付けを用いることと、精神科臨床の現場での実践とにかなりの隔たりのあることについて、司法的視点や、精神病理学的視点、急性期の治療や再発予防の視点、といった各分野からの意見を統合し、今後の急性精神病診断の方向付けを企画するために「急性精神病治療における診断概念と実践の懸隔」というシンポジウムを2010年5月に開催された第106回日本精神神経学会学術総会で行った。さらに、精神科臨床の最前線では、しばしば精神運動性興奮を中心に思考面、情動面でも多彩な病像を示す「急性精神病」に焦点を当てた検討は十分になされていない現状をふまえ、「急性精神病」を種々の切り口から論じ、その診断・治療に貢献することを目的とし2010年11月に急性精神病フォーラムを開催した。
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