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2010 年度 実績報告書

DC脳電位の生理機能の解明と精神疾患治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 22591308
研究機関財団法人東京都医学研究機構

研究代表者

榛葉 俊一  財団法人東京都医学研究機構, 東京都精神医学総合研究所, 客員研究員 (80175398)

キーワードDC電位 / CNV / 意欲 / 意識 / ストレス / 精神疾患 / ラット / マウス
研究概要

ラット・マウスを用いた動物実験では、DC脳電位の生理機能や脳内発現メカニズムを明確にするために以下のような実験を行った。1)CNV(Contingent Negative Variation)課題中に前頭葉神経発火活動の記録を行い、皮質の層による差およびフィールド電位との関係を分析した。orienting反応を示す活動、刺激間間隔中に発火頻度が持続的に変化する活動などを見出し、CNVとの関連を解析している。2)脳内自己刺激を用いた意欲に関連する変化については、ラットで記録を行い、自己刺激行動とともに前頭・頭頂部のDC電位が陰性に傾くことを認めた。DC電位が意欲という心理機能に関連することが示唆された。3)ストレスに関連するCNVの変化においては、ラットおよびマウスで予告音付きのフットショックセッションを行い、予告音に対するCNVの脳表の分布や脳内分布の解析を続けるとともに、学習消去後のCNV特続がストレス障害モデルとなることを認め、分析を続けている。また、4)経頭蓋直流電気刺激(tDCS)の研究では、直流刺激を与えながら脳波を記録するシステムを確立した。刺激時の脳波基礎律動の記録をラットにおいて始めた。
臨床研究では、5)CNV計測をうつ病や不安障害の患者を対象に行った。課題はパソコン画面上でのGo/NoGo課題を用い、target、non-targetに対する事象関連電位を求め、CNVの出現不良と精神症状との関連を分析した。集中力の他覚的指標として利用できる可能性が示されている。6)tDCSの臨床利用については、倫理委員会の承認を得、臨床利用することを進めた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 24-hour fluctuation of DC brain potential in rats2010

    • 著者名/発表者名
      榛葉俊一、星詳子
    • 学会等名
      第33回日本神経科学学会
    • 発表場所
      神戸コンベンションセンター(兵庫県)
    • 年月日
      2010-09-03

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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