• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実績報告書

限定された合理性に基づく意思決定の神経基盤の解明と触法精神障害者に対する応用

研究課題

研究課題/領域番号 22591310
研究機関独立行政法人国立精神・神経医療研究センター

研究代表者

福井 裕輝  独立行政法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所・司法精神医学研究部, 室長 (40455415)

キーワード神経経済学 / fMRI / 触法精神障害者 / 時間割引 / 強化学習
研究概要

1.モデル構築
現在、効用理論の上で展開されている、認知・情動が意思決定において果たす役割の仮説に関する既存研究について文献を調査し、強化学習理論上で記述しなおすことで検証可能な仮説を整理した。そのうえで、強化学習理論に基づくことで始めて記述できる仮説を検討し、理論モデルを構築した。
2.既存のデータを用いた妥当性の検討
申請者がすでに機能的MRI研究を行ったIowa gambling task(IGT) original version(fukui et al.,Neuroimage 2005)に加え、IGT variant versionの機能的MRのデータ(Kiwata,Fukui et al.,in preparation)も用いて、強化学習モデルによる記述を行った。IGTは元来、眼窩前頭前皮質の損傷患者に対する臨床的なタスクとしてこれまで使用されてきたもので、将来の長期的予測を測定するものとして応用されてきた。しかし、これについて今まで強化学習の枠組みで解析されていない。
本研究では、まず1.で構築したモデルをIGTに適応し、その適合性を検討した。さらにモデルを組み込むことでfMRIデータを再解析し、モデルの各種パラメータと眼窩前頭前皮質の活動がどう関連しているのかを調べた。
3.予備的行動実験
前項で構築した理論モデルに基づいて、行動実験をデザインし、健常被験者36名を対象に実施した、行動実験に施行可能な課題とするため、課題はコンピュータでプログラムし、モニター上に提示可能で、反応や反応時間が記録可能なものを作成した。

URL: 

公開日: 2013-06-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi