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2011 年度 実績報告書

MRIおよび光イメージングを用いたマウスリンパ系の解析

研究課題

研究課題/領域番号 22591317
研究機関東京大学

研究代表者

渡邉 慎  東京大学, 医科学研究所, 助教 (50334412)

研究分担者 井上 優介  北里大学, 医学部, 教授 (40232566)
キーワードマウス / MRI / 光イメージング / リンパ節
研究概要

本研究の目的はマウスのリンパ系のMRIおよび光イメージングによる解析であるが、平成23年度は平成22年度にて行われた各モダリティにおける基礎的検討をもとに応用検討を行った。
リンパ系には系統内および系統間で個体差が想定され、個体差が腫瘍実験に影響する可能性がある。マウスの系統内および系統間におけるリンパ路についてMRIおよび光イメージングを用いて検討した。ミセル型MR造影剤であるgadofluorine Mと近赤外量子ドットの混合物をマウスの右後足皮下に投与して、MRIおよび蛍光イメrジングによりリンパ節の描出について検討を行った。Sacrificeののち、摘出したリンパ節を蛍光イメージングにてex vivoで観察した。
BALB/cAJcl、C57BL/6J、BALB/cAJcl-nu/nu、C.B-17/lcr-scid/scidJclについて検討した。
いずれもマウスにおいても膝窩リンパ節および仙骨リンパ節の描出がMRIおよび蛍光イメージングにて観察された。BALB/cAJclでは、表在リンパ路である鼠径リンパ節、腋窩リンパ節の描出の頻度は低かったが、C57BL/6Jではこれら表在リンパ節の描出の頻度が高く、リンパ路の描出において系統差がみられた。
腸骨リンパ節、腎周囲リンパ節等の深部リンパ節の描出については明瞭な系統差は観察されなかった。BALB/cAJcl-nu/nuおよびC.B-17/lcr-scid/scidJc1ではBALB/cAJclと類似した傾向がみられた。光イメージングでは深部リンパ節の描出がMRIよりも低かったが、マウス腹部をアクリル板で圧迫することにより深部リンパ節の描出を得ることが可能であった。Ex vivoにおける観察により、摘出したリンパ節がin vivoでの観察に一致することを確認した。MRIおよびin vivoの蛍光イメージングにおいて腎門部レベル正中に観察された構造についてはexvivoでは同定ができず、リンパ節以外の構造であると考えられた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Long-term assessment of contrast effects of gadofluorine M and gadofluorine P in magnetic resonance imaging of mice2012

    • 著者名/発表者名
      Sheng F, Inoue Y, Kiryu S, Watanabe M, Ohtomo K
    • 雑誌名

      Jpn J Radiol

      巻: 30 ページ: 86-91

    • 査読あり
  • [学会発表] Interstitial Magnetic Resonance Lymphography in Mice : Comparative Study of Gadofluorine 8, Gadofluorine M, and Gadofluorine P2011

    • 著者名/発表者名
      Kiryu S, Inoue Y, Sheng F, Watanabe M, Yoshikawa K, Shimada M, Ohtomo K
    • 学会等名
      World Molecular Imaging Congress 2011
    • 発表場所
      San Diego, Ca, USA
    • 年月日
      20110907-20110910

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公開日: 2013-06-26  

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