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2011 年度 実績報告書

ソラフェニブによる肝細胞癌多段階発癌阻止の可能性

研究課題

研究課題/領域番号 22591325
研究機関浜松医科大学

研究代表者

竹原 康雄  浜松医科大学, 医学部附属病院, 病院教授 (70188217)

研究分担者 藤江 三千男  浜松医科大学, 実験実習機器センター, 技術専門職員 (90397373)
キーワード細胞・組織 / 発生・分化 / バイオテクノロジー / 病理学 / 放射線
研究概要

30匹のF344ラットに100 ppmのN-nitrosodiethylamine (DEN)水溶液を40日間自由飲水させることによって肝硬変症から肝細胞癌を化学発癌させるモデルを作製した。本実験開始直後からDENを投与開始。動物を10匹ずつ、3群に分割した。すなわち、Sorafenib早期投与群(SE群)、Sorafenib後期投与群(SD群)、placebo投与群(C群)の3群である。SE群にはDEN投与開始から数えて20日後より同120日後まで100日間にわたりsorafenib 800mg/50KgBW/dayを食道ゾンデで連日投与、SD群では同様の投与をDEN投与開始から数えて40日後より120日後までの80日間連日投与した。C群では溶媒をplaceboとして同様に投与した。実験開始から40日後にペントバルビタール腹腔内投与による全身麻酔下に尾静脈を確保し、3Tesla MR装置にてGd-DTPA(0.1 mmol/kg)による造影ダイナミックMRIを撮像した。120日後に、同じ麻酔法で同じMR装置にてGd-EOB-DTPA(0.05mmol/kg)による造影ダイナミックMRIを撮影した。撮影終了後、深麻酔下に心臓採血し、血液中のSorafenibの濃度を質量分析法にて定量した。経静脈性のペントバルビタール過量投与にて屠殺し、肝臓を摘出し、PBSホルマリン溶液にて固定し、パラフィン包埋後冠状断で連続切片を作製、H&E染色、CD34染色、α-SMA染色を施した。実験40日目と120日目のMR画像に関して、3群で最大径5mm以上の結節を同定し、大きさを計測、関心領域を設定し、ダイナミックスタディの各時相で平均信号を計測した。なお、結節直近の背景肝においても同様に関心領域を設定して信号を計測した。なお、実験開始から120日後までの間にSD群で1匹が死亡、C群で2匹が腹腔内出血によって死亡している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当該年度に必要な動物実験は全て終了し、研究最終年度(次年度)において、これまでに得られたデータを解析する準備が整ったため。

今後の研究の推進方策

研究計画通りに進行しており、データ解析を残すのみとなっており、今後データのとりまとめと発表に時間と資源を集中する予定である。

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公開日: 2013-06-26  

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