研究概要 |
九州大学ではPhilips社の装置を使用していたが札幌医科大学ではGE社製の装置を使用することになったので基礎的データの収集を行った。前脛骨筋(TA)の計測結果はneutral position(NP)でλ1=2.28±0.22 x10-3 mm2/s,λ2=1.75±0.08, λ3=1.5±0.1、dorsiflexion(DF)でλ1=2.21±0.18 x10-3 mm2/s, λ2=1.83±0.15, λ3=1.57±0.1、plantar flexion(PF)でλ1=2.37±0.39, λ2=1.89±0.26, λ3=1.47±0.1となった。PFのλ2のデータを除いて、筋の短縮・進展を反映したデータを示している。内側腓腹筋(MG)の計測結果は、NPでλ1=2.00±0.04, λ2=1.46±0.05, λ3=1.34±0.1、DFでλ1=1.87±0.12, λ2=1.47±0.1, λ3=1.26±0.08、PFでλ1=1.94±0.11, λ2=1.58±0.05, λ3=1.40±0.07とDFのλ1のデータを除いて筋の短縮・進展を反映した結果を示しており、装置および解析プログラムの信頼性が確認できた。更に人為的にうっ血状態でのDTIを測定すると、TAでは、FA:0.21±0.06>0.15±0.03, λ1:2.28±0.22>2.02±0.09, λ2:1.75±0.08>1.71±0.1, λ3:1.5±0.1>1.49±0.1、MGではFA:0.22±0.20>0.19±0.02, λ1:2.00±0.04>1.91±0.06,λ2:1.46±0.05>1.50±0.07, λ3:1.34±0.03>1.32±0.04とMGのλ2を除いて計測値の低下を認めた。
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