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2012 年度 実績報告書

拡散テンソル画像による神経筋疾患の非侵襲的病勢評価方法確立

研究課題

研究課題/領域番号 22591341
研究機関札幌医科大学

研究代表者

畠中 正光  札幌医科大学, 医学部, 教授 (40253413)

研究分担者 高島 弘幸  札幌医科大学, 医学部, 研究員 (90608738)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2014-03-31
キーワード骨格筋 / MRI / テンソル / 拡散
研究概要

九州大学ではPhilips社の装置を使用していたが札幌医科大学ではGE社製の装置を使用することになったので基礎的データの収集を行った。前脛骨筋(TA)の計測結果はneutral position(NP)でλ1=2.28±0.22 x10-3 mm2/s,λ2=1.75±0.08, λ3=1.5±0.1、dorsiflexion(DF)でλ1=2.21±0.18 x10-3 mm2/s, λ2=1.83±0.15, λ3=1.57±0.1、plantar flexion(PF)でλ1=2.37±0.39, λ2=1.89±0.26, λ3=1.47±0.1となった。PFのλ2のデータを除いて、筋の短縮・進展を反映したデータを示している。内側腓腹筋(MG)の計測結果は、NPでλ1=2.00±0.04, λ2=1.46±0.05, λ3=1.34±0.1、DFでλ1=1.87±0.12, λ2=1.47±0.1, λ3=1.26±0.08、PFでλ1=1.94±0.11, λ2=1.58±0.05, λ3=1.40±0.07とDFのλ1のデータを除いて筋の短縮・進展を反映した結果を示しており、装置および解析プログラムの信頼性が確認できた。更に人為的にうっ血状態でのDTIを測定すると、TAでは、FA:0.21±0.06>0.15±0.03, λ1:2.28±0.22>2.02±0.09, λ2:1.75±0.08>1.71±0.1, λ3:1.5±0.1>1.49±0.1、MGではFA:0.22±0.20>0.19±0.02, λ1:2.00±0.04>1.91±0.06,λ2:1.46±0.05>1.50±0.07, λ3:1.34±0.03>1.32±0.04とMGのλ2を除いて計測値の低下を認めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究施設の移動に伴って基礎データの検討から始めることになり多少時間はかかっているが、本年度、Philips社のMRI導入が決まっており今後は順調に遂行可能と考えている。

今後の研究の推進方策

本年度、新たにPhilips社のMRI装置導入後に、基礎・臨床データを計測予定である。
昨年度の計測結果で、うっ血状態でDTI parametersの有意な低下を認めた。現在この解釈に向けた新たな研究を考案中であるが、過去にこの様なデータの発表はなく新たな研究の端緒となる可能性が期待される。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 足関節角度が下腿筋の1H MR spectroscopyに与える影響2012

    • 著者名/発表者名
      高島弘幸
    • 学会等名
      第40回日本磁気共鳴医学会大会
    • 発表場所
      京都府京都市
    • 年月日
      20120906-20120908

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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