研究課題/領域番号 |
22591346
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
松本 俊郎 大分大学, 医学部, 准教授 (80219500)
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研究分担者 |
森 宣 大分大学, 医学部, 教授 (20128226)
山田 康成 大分大学, 医学部, 講師 (60244183)
清永 麻紀 大分大学, 医学部, 医員 (90464445)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 画像診断学(含放射線診断学) / MDCT / 肝臓癌 / 胆管癌 / 膵臓癌 |
研究概要 |
平成22年度と平成23年度の研究により、多検出器CTによる膵体尾部癌の膵周囲進展の特徴的CT所見である”peripancreatic strands appearance”と、肝外胆管癌における“periportal cancer spread pattern”の中心的役割を担う二つの神経叢(後肝神経叢I,II)浸潤のCT所見をが明らかにすることができ、二つの英文雑誌に投稿し、高い評価を受けた.また、日本医学放射線科専門医会主催のミッドサマーセミナー(2012年7月21~22日開催)の教育講演で同知見を紹介した。 平成24年度は、既に平成23年度内で膵胆道癌における“periportal cancer spread pattern”関連の論文を完成することができたため、平成22年の日本医学放射線学会総会(横浜市、神奈川県)で発表した「転移性肝癌におけるperiportal cancer spreadのMDCTによる検討」の病理学的裏付けを得るため、転移性肝癌での同所見陽性9例の病理を病理専門医に評価してもらった。その結果、9例中6例でグリッソン鞘における癌浸潤は証明されず、また残りの3例は癌浸潤を認めるものの、いずれも微小浸潤であり、門脈域に沿って広く進展するMDCT所見との間に解離が見られた。病理上、グリッソン鞘に随伴性浮腫性変化が確認されており、“periportal cancer spread pattern”のMDCT所見は、癌浸潤の微小浸潤もしくは腫瘍による圧排に合併するリンパ浮腫を主に反映しているものと結論付けた。未だ、学会発表には至ってないが、平成25年度内に学会発表を行い、その後論文に投稿する予定である。また、これまで得られた知見を、2012年11月21~22日にブルガリアで開催された第10回バルカン放射線学会の教育講演で紹介した。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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