研究概要 |
q-Space imaging は比較的新しい手法であり,磁気共鳴画像を用いた細孔材料の非破壊検査に使われる手法として開発された。細孔材料の内腔に満たされた水の拡散能を測定することで材料中の細孔の直径を非破壊的に計測するという概念である。この手法の人体への応用も試みられているが,研究はまだ端緒についたばかりである。本研究では脳における神経細胞の直径を体外から計測することを試みるものである。 Cerebral autosomal dominant arteriopathy with subcortical infarcts and leukoencephalopathy (CADASIL) に適応したところ,特徴的な分布の白質のダメージが画像で確認可能であった。この情報は他の従来の手法では観察困難だったものである。
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