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2010 年度 実績報告書

脳磁図(MEG)を用いた非侵襲的脳虚血域画像化技術の開発と臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 22591349
研究機関大阪市立大学

研究代表者

坂本 真一  大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 後期研究医 (40464648)

研究分担者 露口 尚弘  大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (50295705)
三木 幸雄  大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (80303824)
キーワード脳磁図(MEG) / PET / 脳虚血
研究概要

対象とする片側の内頸動脈あるいは中大脳動脈に狭窄性病変を有し広範囲梗塞を認めない患者30例に対し、^<15>O gas PET, MEGおよび高次脳機能検査を施行した。MEGでえられた自発脳磁を4周波数帯域(0.3-2Hz, 2-4Hz, 4-6Hz、 6-8Hz)に分離し、sLORETA-qm(standardized low resolution brain electromagnetic tomography for a quantifiable method)を用いて各周波数帯域での信号源の電流強度を算出し画像化した。PETでえられたdataは病側中大脳動脈域に関心領域(ROI)を設定し、脳血流(CBF)、脳血液量(CBV)、脳酸素摂取率(OEF)、脳酸素消費量(CMRO2)を算出し、MEG dataとの比較検討に使用した。
今回、MEGでえられる信号源の電流強度についてボクセル単位で統計的検定を行うことで、有意なボクセルでの信号を定量画像化する手法を考案した。(sLORETA-qm voxel-statistical estimation)この手法を用いることで、MEGの弱点とされる環境および測定に関連するノイズや背景脳磁に起因する信号を抑制し、疾患に起因する脳磁の明瞭な定量画像化が可能となった。結果として脳虚血域における神経磁気活動の評価が容易になった。
本年度までにえられた結果では、MEGでえられる虚血に起因する磁場の分布および電流強度はPETでえられる脳血流低下域には完全には一致しなかった。より詳細な検討にはMEGとPETのソフトウェア上でのfusionが必要であり、この課題については次年度に持ち越すこととした。
本年度にえられた成果はpreliminary studyとして国内学会において発表した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] sLORETA-qm voxel-statistical estimationを用いた虚血脳における神経磁気活動の定量的画像化2010

    • 著者名/発表者名
      坂本真一
    • 学会等名
      日本脳神経外科学会第69回学術総会
    • 発表場所
      福岡県、福岡国際会議場
    • 年月日
      2010-10-29

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公開日: 2012-07-19  

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