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2012 年度 実績報告書

標識アネキシンVを用いた放射線誘導アポトーシスとFDG腫瘍糖代謝能の基礎的検討

研究課題

研究課題/領域番号 22591357
研究機関関西医科大学

研究代表者

河 相吉  関西医科大学, 医学部, 准教授 (30152896)

研究分担者 上埜 泰寛  関西医科大学, 医学部, 助教 (10425069)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードアネキシンV / TUNEL法 / アポトーシス / 放射線誘発
研究概要

99mTc-HYNIC-coupled Annexin V (以下、Tc-99mアネキシンV)の放射線誘発アポトーシスを特異的に評価する検査法としての有用性について検討した.
対象と方法:使用した細胞は非小細胞性肺癌細胞H1299のwtp53 gene (H1299/wtp53)である.放射線として0Gy,3Gy , 6 Gy,9Gy , 12 Gy,5段階のガンマ線を照射し,24,48時間後の細胞内集積を測定した.対比評価法として201TlCl (以下、タリウム201)の細胞集積も測定した.実験細胞における反応早期の細胞内動態を評価する目的で90分間の細胞取り込みと洗い出しを測定した.アポトーシス細胞の評価にはTUNEL法を用いた.放射線照射の細胞分裂機能への影響を評価する目的で細胞増殖率も同時に評価した.
腫瘍モデルとして同じ細胞系をマウス左大腿部に移植し,in vivo におけるタリウム201とTc-99mアネキシンVの体内分布を測定した.
結果:照射線量の増加と対応した細胞増殖率の低下が照射48時間後に認められた.TUNEL法で評価したアポトーシス陽性細胞数は9Gy,12Gy照射群で増加を認めた.タリウムの集積は高線量(9Gy,12Gy)照射群において低線量照射群よりも強く認められた.タリウムの急速な流出が9Gy,12Gy照射細胞群で認められた.9Gy,12Gy照射48時間後に,Tc-99mアネキシンVの集積はコントロール,3-6 Gy照射群よりも強く認められた.in vivoマウスの腫瘍移植部でTc-99mアネキシンVの増加が高線量9Gy照射側で反対側の照射なしコントロール部位よりも強く認められた.
結論:Tc-99mアネキシンVはヒト肺癌に対する放射線治療のアポトーシス発現による治療効果の早期判定に有効な放射性薬品であることが示唆された.

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] An investigation of the early detection of radiation induced apoptosis by 99mTc-Annexin V and 201Thallium-Chloride in a lung cancer cell line.2012

    • 著者名/発表者名
      Khoda Me, Utsunomiya K, Ha-Kawa S, Kanno S, Kono Y, Sawada S.
    • 雑誌名

      J Radiat Res

      巻: 53 ページ: 361-367

    • 査読あり
  • [学会発表] Time dependent longitudinal effects of radiation-induced suppression of multidrug resistance and cell proliferation potency in a non-small lung cancer cell line.2012

    • 著者名/発表者名
      Y. Kono, K. Utsunomiya, S. Kanno, Y. Ueno, S. Ha-Kawa, N. Tanigawa
    • 学会等名
      European Association of Nuclear Medicine
    • 発表場所
      MiCo - Milano Congressi(Milan)
    • 年月日
      20121027-20121031
  • [学会発表] 放射線の肺癌細胞におけるMDRと細胞増殖能への影響について2012

    • 著者名/発表者名
      河野由美子、宇都宮啓太、菅野渉平、上埜泰寛、河 相吉、谷川 昇
    • 学会等名
      第52回日本核医学会学術総会
    • 発表場所
      ロイトン札幌(札幌)
    • 年月日
      20121011-20121011
  • [学会発表] 放射線照射によるMDR抑制効果と細胞増殖能における経時的変化の検討2012

    • 著者名/発表者名
      河野由美子、宇都宮 啓太、菅野 渉平、上埜 泰寛、河 相吉、澤田 敏
    • 学会等名
      第71回日本医学放射線学会総会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜(横浜)
    • 年月日
      20120412-20120415

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公開日: 2014-07-24  

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