慢性肝疾患の大部分を占めるC型肝炎、非アルコール性脂肪肝炎、アルコール性脂肪肝炎においては脂質の沈着と同時に鉄沈着も、所謂reactiveoxygenspieces(ROS)としてその確立に重要な役割を果たす事が知られている。従来のMR手法では脂肪、鉄両者を分離して正確に定量評価することは困難であった。我々は、この問題を解決するためまず2D法(mFFE法)を開発し、実臨床で検証したうえで、その発展型である3D法(mDIXON法)をも開発し、2D法の弱点であった低空間分解能を克服し、臨床例でその有用性を確かめることに成功した。
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