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2012 年度 実績報告書

RIアンチセンス化学療法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 22591361
研究機関群馬県立県民健康科学大学

研究代表者

渡邉 直行  群馬県立県民健康科学大学, 診療放射線学部, 教授 (90311381)

研究分担者 遠藤 啓吾  京都医療科学大学, 公私立大学の部局等, 学長 (10115800)
吉住 正和  群馬県衛生環境研究所, その他部局等, 研究員 (70391810)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード放射線科学 / 分子生物学 / アンチセンス / RI内用療法 / がん / 化学療法
研究概要

生命のセントラルドグマであるDNAの遺伝子情報の流れに係るメッセンジャーRNA(mRNA)を、そのmRNAをセンス(sense)とした合成核酸であるアンチセンス(antisense)で運ばれたラジオアイソトープ(RI)から放出されるオージェ(Auger)電子で破壊し、その蛋白発現量を減少させることで、一定期間、細胞の増殖を抑制させることができることを本研究者は確認した(RIアンチセンス療法)。本研究では、ヒト神経芽細胞腫細胞のN-mycをセンスとする15 merのアンチセンスを担体とし、それにオージェ電子を放出するRIである放射性インジウム(In-111)を標識したIn-111-アンチセンスを用いたRIアンチセンス療法に補助療法として化学療法を併用することで、In-111-アンチセンスによるヒト神経芽細胞腫に対する相加的、相乗的抗腫瘍効果を検討することを目的とした。cis-diamminedichlorroplatinum(II) (CDDP)の抗腫瘍効果を培養ヒト神経芽細胞腫細胞と担癌Balb/cヌードマウスで検討した。CDDPの抗腫瘍効果に投与量依存性が観察された。CDDP 2mg/kg程度の投与で癌細胞増殖の抑制が示された。腫瘍では、CDDP 5mg/kg程度の投与でその退縮が認められた。In-111-アンチセンスとともにCDDPを投与した場合、癌細胞増殖の有意な抑制(併用の場合90%、RIアンチセンス単独の場合60%)が認められた薬剤濃度でも腫瘍の有意な退縮(併用の場合60%、RIアンチセンス単独の場合30%)を観察することができた。これは、培養ヒト神経芽細胞腫細胞と担癌Balb/cヌードマウスで、CDDPの投与によりIn-111-アンチセンスの抗腫瘍効果が増強されたものと考えることができた。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 小児の放射線の影響について2012

    • 著者名/発表者名
      渡邉直行
    • 雑誌名

      日本小児血液・がん学会雑誌

      巻: 49 ページ: 316-322

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 放射線とはどういうものですか?2012

    • 著者名/発表者名
      渡邉直行
    • 雑誌名

      チャイルドヘルス

      巻: 15 ページ: 4-8

    • 査読あり
  • [学会発表] Cis-diamminedichloroplatium(II) enhancement of antitumor effect of In-111-labeled n-myc antisense oilgonucleotides in nude mouse-grown human neuroblastoma2012

    • 著者名/発表者名
      Naoyuki WATANABE
    • 学会等名
      7th International Conference on Radiopharmaceutical Therapy
    • 発表場所
      Levi, Finland
    • 年月日
      20121125-20121129
    • 招待講演

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公開日: 2014-07-24  

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