研究課題
(1)アミロイドPET画像の部分容積効果補正について、詳細なシミュレーションによる検討アミロイドβの脳内蓄積が進行している段階は、アルツハイマー病診断において非常に重要であるが、白質・灰白質のPET薬剤の集積差がわずかで、部分容積効果補正が難しい。このような病態を模擬するために白質:灰白質のBF227の集積が、1.8:2.5, 1.8:1.7, 2.0:1.7の3つのコントラストを想定したシミュレーション画像(想定FWHM = 4 mm、統計雑音付加)を作成し、既存の部分容積効果補正法の効果を評価した。用いた手法は、関心領域ベースの補正法であるGTM(Geometry transfer matrix) および画像ベースの補正を行うSFSRR(structural and functional synergy)法の2つであった。その結果、GTM法はいずれのコントラストにおいても良好な補正結果を示したのに対し、SFSRR法は(白質:灰白質)=(1.8:1.7)において、白質・灰白質の集積の良好な分離ができなかった。SFSRR法は、画像ベースの部分容積補正法であることから、関心領域法と同等の精度が得られれば有用であることから、今後のアルゴリズムの改良が必要であることが確認された。また、SFSRR法については、本研究費の支援を得て、GUIを用いたソフトウェアパッケージとしてwww.noninvasive.med.tohoku.ac.jp/ShidaharaLab/SFSRR.html にて無償公開を行っている。(2)BF-227 PET視覚評価法の開発と評価(派生研究)。本研究で開発した方法で得た定量画像を、新考案の視覚評価法で、陽性陰性判定を行った。その結果は脳脊髄液マーカの結果とよく一致し、両方法が妥当であることを示した。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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