研究課題/領域番号 |
22591371
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
田嶋 強 東京女子医科大学, 医学部, 准教授 (50346798)
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研究分担者 |
河野 真理 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (30318050)
木村 健 東京女子医科大学, 医学部, 医療練士研修生 (70611284)
山崎 宙士 東京女子医科大学, 医学部, 医療練士研修生 (90611286)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 動注療法化学塞栓療法 / 予後因子 / 融合画像 / CT / IVR |
研究概要 |
平成24年度は研究最終年度である。本年度は三次元CT融合画像データの解析結果と臨床データの対比を行った。2008年~2010年にIVR-CTガイド下TACEを施行された約100例についてその後の経過観察結果を照合した。 中期的経過観察の結果、局所再発60%、再発までの期間は14~1008日であった。再発群と無再発群の比較では、治療安全域の幅(6.6±14.7mm, 17.5±18.2mm;p=0.01)およびGrade IとGrade II~IV間(56%, 96%;p<0.01)で再発率に有意差が認められた。Type AとType B~D間でも同様に有意差を認めた。 つぎに、Grade Iを達成できた44例で中期的経過観察結果について評価した。治療安全域の幅及び各種臨床的因子と局所再発の有無については、治療安全域5mm未満群と5mm以上群間でも局所再発率に有意差を認めた(68%vs.33%:p<0.01)。多変量解析ではGrade Iが独立した予後因子となった(p<0.01)。 本研究の概要について第71回日本医学放射線学会総会(平成24年4月)にて口演発表、98th scientific assembly & annual meeting,Radiological Society of North America(平成24年11月)において発表を行った。 結論として、HCCに対する経皮的動注化学塞栓療法を行う場合、IVR-CTを用いて安全域を考慮した治療を行うことで、考慮しない場合と比較して明確な治療効果の違いを生じることが判明した。この治療効果の違いは主に短期的に発生するものであるが、中期的経過で再発する症例の半数は安全域不足に基づくものであることが判明した。治療効果を向上させるための因子としては、Grade I、安全域5mm以上を基準としたType Aが重要と考えられた。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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