研究課題/領域番号 |
22591376
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
廣田 省三 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (20181216)
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研究分担者 |
小林 薫 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (70388817)
前田 弘彰 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (00388828)
山本 聡 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (50411989)
石藏 礼一 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (00176174)
加古 泰一 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (40573209)
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キーワード | インターベンショナルラジオロジー(IVR) / 肝硬変 |
研究概要 |
肝硬変において、遠肝性に向かっていたシャント血流が求肝性に戻り肝機能が改善し、硬変肝の体積が増すことを報告してきたが、線維化した硬変肝がどのように変化し硬度を和らげ体積を増すかを解明することを目的とする。そこで、硬度測定装置である超音波エラストグラフィによる肝硬度の変化を調べる。対象胃静脈瘤患者にB-RTOを施行し、前後で予備能の変化、エラストグラフィの変化、肝組織の変化、線維化マーカーの変化、体積、血行動態などの因子を計測し、相互の関連を統計学的に解析し、門脈圧亢進症におけるシャント路閉塞による肝硬変の改善を検討する。エラストグラフィのために購入した超音波プローブを用いて対象患者に施行し、肝硬変エラストグラフィの臨床的評価を行う。B-RTO前後の肝予備能、線維化マーカー、体積を中心に検討する。本年度は初年度で、プローブ購入とソフトの入手に時間を要したため、施行症例は2010年末からで少数である。検討結果は 1) 胃静脈瘤患者に対するB-RTOの実施:2例 2) B-RTO前後の肝予備能の変化の検討(B-RTO前、術後1週、術後4週) 1例目:アルブミンは3.8→3.7→4.1、T-Bilは0.6→0.6→0.7、PTは95.2→89.6→100.6と4週目で経度の改善をみている。 2例目:アルブミンは3.2→3.4、T-Bilは0.5→0.5、PTは67.2→70と改善。 3) B-RTO前後の肝エラストグラフィの変化(B-RTO前、術後1週、術後4週) 1例目:1.05163→1.55444→1.33562、2例目:2.09035→3.5371(4回のLiver Fibrosis Index(LF Index)の平均値) 4) B-RTO後の線維化マーカーの変化の検討:B-RTO前、術後4週 1例目ではヒアルロン酸113→163、IV型コラーゲン4.5→4.1。2例目はヒアルロン酸259、IV型コラーゲン7.0 5) B-RTO後のCT上の体積の変化の検討 1例目:884.9ml→973.8ml→864.2ml、2例目:1264ml→1353.7ml
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