研究課題/領域番号 |
22591377
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
津田 有輝 産業医科大学, 医学部, 助教 (50525491)
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研究分担者 |
尾辻 豊 産業医科大学, 医学部, 教授 (30264427)
岡崎 昌博 産業医科大学, 医学部, 准教授 (40233316)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 大動脈弁狭窄症 / 冠動脈狭窄 / 心エコー図検査 / マルチスライスCT / 大動脈弁周囲組織 / 左室機能 |
研究概要 |
本研究の目的は、高齢化社会を反映し増加している大動脈弁狭窄症(AS)の重症度評価における心エコー図検査の問題点を究明し、MSCTにより大動脈弁、弁周囲組織等を冠動脈と同時に一期的に評価・検討することである。H24年4月からH25年3月の12ヶ月の間に、冠動脈狭窄が疑われ心臓MSCTを施行した連続132例(男性89例、女性43例、平均年齢63.6歳)が対象症例となった。うちASを合併した症例は4例(男性2例、女性2例、平均年齢67.8歳)であった。AS4例のうち、MSCTにて50%以上の冠動脈狭窄病変を有したのは2例であり、2例には冠動脈狭窄を認めなかった。MSCTにおいて、大動脈弁性状および形態は全例石灰化が重度で2例が三尖弁、2例が二尖弁であった。弁尖の数はMSCTでは4例とも判定可能であったが、心エコー図検査では2例のみ判定可能であった。大動脈弁弁口面積(AVA)は、MSCTはプラニメトリ法で計測し平均0.79 cm2であったのに対し、連続の式で計測した心エコー図検査では平均0.63cm2と心エコー図検査によるAVAが小さい傾向にあったが有意差はなかった(p=0.0694)。MSCT、心エコー図検査ではそれぞれ大動脈弁輪径は平均23.9mmと21.8mmとMSCTよりも心エコー図検査の方が小さかったが有意差を認めなかった(p=0.32)。バルサルバ洞径は平均33.6mmと31.8mmとMSCTよりも心エコー図検査の方が小さくかつ有意差を認めた(p<0.05)。ST junction径は平均28.6mmと28.9mmで両群間に有意差を認めなかった(p=0.90)。左室駆出率に関しては、MSCTおよび心エコー図検査ともに45%前後でありほぼ同等の値であった。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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