研究課題/領域番号 |
22591381
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
林 幸子 福井大学, 医学部, 助教 (00218570)
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研究分担者 |
松本 英樹 福井大学, 高エネルギー医学研究センター, 准教授 (40142377)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | NF-κB阻害剤 / パルテノライド / Apoptosis / ras/raf/MAPK / DU145細胞 / PC3細胞 |
研究概要 |
癌細胞の抗腫瘍効果に関与する転写因子NF-κBをターゲットとする生薬の成分Parthenolide (PTL)を用いてヒト前立腺癌Androgen-independent DU145細胞株における放射線或いは温熱増感効果を検討した。PC3及びDU145両細胞においてIonized Radiation 又はHyperthermia (HT)にPTLを併用すると単独処理に比べ共に有意な増感効果を示した。また温熱耐性が誘導されるStep-up heatingにPTLを併用した場合も耐性誘導を抑制し有意な増感効果を示し抗腫瘍効果を増強した。PTL及びHTの併用治療はそれぞれ単独治療に比べアポトーシス誘導及びG2M arrestが増加した。Flow Cytometryによる細胞周期の画分ではHTに比べてPTL単独でG2M phaseの増加が観られ、HTとの併用では相乗的なG2M phaseの増加とともにG1 phaseの増加が観られた。またPTLとHTとを併用することによりNF-κB活性の抑制効果及びアポトーシス誘導は関連した。ras遺伝子の経路Ras/Raf/MAPKシグナル伝達への関与の解明はwestern blot法により行った。両細胞においてMAPKシグナル経路の3つの経路、ERK1/2、SAPK/JNK、及びp38MAPKについて解析した。3経路のうちERK1/2が最もリン酸化を受けたことからPTLの増感効果はRas/Raf/MAPKシグナル伝達経路のERK1/2経路を介したアポトーシス誘導による温熱増感効果であることが示唆された。併せて両細胞はp53遺伝子に関してPC3細胞はnullでDU145細胞はmutantであるのでp53 independentであることも示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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