| 研究課題/領域番号 |
22591385
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| 研究機関 | 広島大学 |
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研究代表者 |
木村 智樹 広島大学, 病院, 講師 (90379876)
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| 研究分担者 |
永田 靖 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (10228033)
村上 祐司 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 講師 (10403528)
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| キーワード | 肺機能画像 / 4次元CT / 高精度放射線治療計画 |
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| 研究概要 |
本年度は、「研究実施計画書」に沿って次のような内容を実施した。平成22年9月6日付けで所得した本研究に対する院内倫理委員会での承認のもと、実際の肺癌患者の了承を得た上で症例登録を継続した。その後、至適画像撮影法の検討として、各患者に対して施行した通常CT、4次元CT及び肺血流シンチグラフィ及び呼吸機能検査を通じて、肺気腫計測ソフトなどを用いた各患者の肺気腫の状態と呼吸機能のデータ収集を行い、現在も継続中である。また同時に、実際の放射線治療計画装置上で、4次元CTを用いて種々のCT閾値による肺機能画像も作成し、上記データとの対比を行うことにより、至適画像撮影法を検討している。今後も昨年度と同様に更に登録症例を増やし、精度を上げていくことが課題となる。
一方で、昨年度施行した8例の肺癌患者でのシミュレーション研究であるが、肺機能画像をそれぞれの患者ごとに作成し、強度変調放射線治療(Intensity Modulated Radiation Therapy : IMRr)及び強度変調アーク放射線治療(IMAT : Intensity Modulated Arc Therapy)での治療計画に組み込んだ。肺機能画像の併用によりIMRT及びIMATのいずれの計画においても肺線量の軽減が図れることが実証できたが、低線量域が増大する傾向のあるなどの課題も浮き彫りになった。この成果は「Functional Image-Guided Radiotherapy Planing in Respiratory-Gated Intensity-Modulated Radiation Therapy (IMRT) for Lung Cancer Patients with chronic obstructive pulmonary disease (COPD).」としてInternational Journal of Radiation Oncology・Biology・Physics誌Vol.82, e663-e670, 2012に掲載された。上記内容を更に精査し、平成24年度の研究計画に移行する予定である。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
基礎的なデータとなる当院倫理委員会の承認に基づいた患者登録が順調に進んでいること、及びシミュレーション研究の成果が論文発表できたことより上記の区分と考える。
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| 今後の研究の推進方策 |
今後の推進方策は、現在登録中の患者データの解析を急ぎ、肺機能画像を用いた際の新たな放射線肺臓炎に対する指標を確立する点である。ただ、問題点として、上記データの有意性を確保するためには、当初予定していた患者登録数よりも多くの登録数が必要である可能性がある点である。
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