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2010 年度 実績報告書

人工骨マーカーを用いた画像誘導放射線治療の研究

研究課題

研究課題/領域番号 22591389
研究機関横浜市立大学

研究代表者

荻野 伊知朗  横浜市立大学, 市民総合医療センター, 准教授 (20275035)

研究分担者 青木 伸二郎  横浜市立大学, 市民総合医療センター, 准教授 (50231759)
三好 康秀  横浜市立大学, 市民総合医療センター, 准教授 (60336550)
キーワード人工骨 / βリン酸三カルシウム / fiducial marker / 高精度放射線治療
研究概要

1.人工骨マーカーおよび金マーカーの整合実験
CTの描出が最もよい人工骨マーカー素材としてβリン酸三カルシウム(Ca_3(PO_4)_2)を選んだ。大きさ1x1x1mm, 1x1x3mm, 1x1x4mm, 1x1x5mm, 1.5x1.5x3mm, 1.5x1.5x4mm, 1.5x1.5x5mm, 2x2x2mm, 2.5x2.5x2.5mm, 3x3x3mmの10種類を1-3個ずつ作成した。直径2.5cm厚さ0.5cmのアクリル円柱2個の間に穴をほり14個の人工骨マーカーおよびΦ1x3mm, Φ1x4mm, Φ1x5mm金マーカーを入れて接着剤で固定した。ファントム内にアクリル円柱をアーチファクトが影響しない配列で隙間なくいれた。1.25mm厚および2.5mm厚のsimulater CT撮影をおこなった。cone beam CTでファントム撮影した。Elekta XVIを用いて画像の各マーカーでのgray value on line matchingを行った。X, Y, Z方向のtranslationを測定した。20-24回反復測定したファントム全体の整合基準点からの各マーカー変位距離の平均ベクトル((1)1.5x1.5x3mm, (2)1.5x1.5x4mm, (3)1.5x1.5x5mm, (4)2x2x2mm, (5)2.5x2.5x2.5mm, (6)3x3x3mm, (7)金Φ1x3mm, (8)金Φ1x4mm, (9)金Φ1x5mm)は、1.25mm厚では、(1)2.2±0.9SDmm, (2)8.2±3SDmm, (3)7.7±3.4SDmm, (4)1.5±0.6SDmm, (5)1.8±0.8SDmm, (6)1.9±0.1SDmm, (7)3,4±2.1SDmm, (8)2.3±1SDmm, (9)1.6±0.9SDmmであり、2.5mm厚では、(1)3.2±1.4SDmm, (2)3.4±2.9SDmm, (3)5.2±2.6SDmm, (4)2.3±0.7SDmm, (5)1.5±0.5SDmm, (6)1.2±0.5SDmm, (7)2.4±0.9SDmm, (8)2.6±0.9SDmm, (9)1.4±0.6SDmmであった。人工骨1x1mmのマーカーは、manualのmatchingも難しく、金マーカーと同様の整合が可能な人工骨マーカーの最小のものは、2x2x2mmであった。
2.金マーカーの臨床使用
2011年5月中に口腔外科領域に3例、前立腺に43例金マーカーの挿入が終了した。
3.人工骨マーカーおよび金マーカーの動物実験
ラット2匹に2x2x2mm, 2.5x2.5x2.5mm, 3x3x3mmの人工骨マーカーおよびΦ1x5mmの金マーカーを2011/2/1挿入し、3/1および4/1に取り出し病理学的検討を現在実行中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Rectal content and intrafractional prostate gland motion assessed by magnetic resonance imaging2011

    • 著者名/発表者名
      Ogino I, et al.
    • 雑誌名

      Journal of Radiation Research

      巻: 52 ページ: 199-207

    • 査読あり
  • [雑誌論文] High-dose-rate intracavitary brachytherapy combined with external beam radiotherapy for stage Illb adenocarcinoma of the uterine cervix in Japan : a multi-institutional study of Japanese Society of Therapeutic Radiology and Oncology 2006-2007 (study of JASTRO 2006-2007)2010

    • 著者名/発表者名
      Niibe Y, Ogino I, et.al.
    • 雑誌名

      Japanese journal of clinical oncology

      巻: 40 ページ: 795-799

    • 査読あり
  • [学会発表] MRIを用いた直腸内容物と前立腺intrafractionの評価2010

    • 著者名/発表者名
      荻野伊知朗, 松井とにか, 鈴木涼子, 井上登美夫
    • 学会等名
      第23回日本放射線腫瘍学会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2010-11-18

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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