研究課題/領域番号 |
22591389
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
荻野 伊知朗 横浜市立大学, 市民総合医療センター, 准教授 (20275035)
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研究分担者 |
佐々木 毅 横浜市立大学, 市民総合医療センター, 准教授 (30225875)
三好 康秀 横浜市立大学, 市民総合医療センター, 准教授 (60336550)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 人工骨 / リン酸カルシウム骨ペースト / fiducial marker / 高精度放射線治療 / cone beam CT |
研究概要 |
ファントム実験は、リン酸カルシウム骨ペーストを用いたマーカー(biopex)と金マーカー(original, vesicoil)との比較を cone beam CTを用いて行った。Biopexは、2mm立方 3mm立方 5mm立方、original 金マーカーは0.8 x 5 mm、vesicoilは0.35 x 10 mm、0.5 x 5 mm、 0.75 x 5 mm、1.1 x 5 mmをそれぞれ用いた。マーカーはエポキシ樹脂円柱の中心に埋め込み、円柱をエポキシ樹脂ファントム内に隙間がないよう設置した。 食用肉実験は、豚肉に21G針及び23G針でbiopexを挿入してCT撮影を行った。豚肉に超音波下で21G針を用いてbiopexを挿入した。 ファントム実験と食用肉実験よりBiopexの利点は、1.artifactが非常に少なく、vesicoilや他の金マーカーと比べて標的の描出が正確となる。2.marker周囲のvesicoilや他の金マーカーと異なり、放射線量は減少せず腫瘍に処方線量が照射される。3. cone beam CT を用いた照合ではvesicoilや他の金マーカーに比べ、精度がよい放射線治療に適している。4. vesicoilや他の金マーカーの挿入針が18Gまたは19Gのため、21G や23Gの挿入が可能になれば、挿入時に痛みが軽減され患者の負担が軽減される。Biopexの欠点は、1. 練和が必要であり、手技が複雑になる。2. 粉剤と 練和液との比率及び量をどのようにすれば理想的なmarkerが作成されるのか不明である。3. 時間がたつと針内で固まり挿入が不可能になる。4.CTを用いた照合には最適であるが、2DkVで照合するためには、5mm 以上の大きさも必要であるし、その際撮影方向も考慮する必要がある。以上が判明した。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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