研究課題/領域番号 |
22591411
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
屋 万栄 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 医員 (50550000)
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研究分担者 |
山田 和彦 鹿児島大学, フロンティアサイエンス研究推進センター, 教授 (40241103)
佐原 寿史 鹿児島大学, フロンティアサイエンス研究推進センター, 特任准教授 (90452333)
野崎 剛 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (00433087)
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キーワード | HGF / ミニブタ / 腎移植 / 末梢性免疫寛容 / マクロファージ / CFSE-MLR |
研究概要 |
我々はMHC確立ミニブタ腎移植モデルで、FK506単独療法で生ずるrejection crisisがHepatocyte growth factor(HGF)の短期併用療法により抑制されることを確認した。本研究はHGFによる効果機序の解明と、前臨床大動物腎移植モデルによるHGFを用いた末梢性免疫寛容誘導を図ることを目的とする。平成22年度は(1)HGF投与期間・投与濃度の至適化による末梢性免疫寛容誘導の試み、(2)HGFによる免疫寛容誘導の病理学的・免疫学的・細胞学的な機序の検討を目的とし、主にin vitro試験でHGFの免疫制御反応を検討した。 1.HGF添加リンパ球混合反応(MLR):クラウンミニブタC2をresponder、C1をstimulatorとしたリンパ球混合培養液にHGF0、1、10、100ng/mlを添加し6日間培養した。CFSE-MLRで細胞増殖を比較した結果、刺激指数(SI)はHGF無添加6.4に対し、HGF1、10、100ng/mlではそれぞれ7.6、6.2、12.3であり、HGFによるT細胞免疫抑制効果は認められなかった。 2.Co-culture assay : C1のPBMCからflask法でマクロファージを単離後、HGF0、1、10、100ng/mlを添加し2日間培養を行った後、このマクロファージをC2から採取したPBMCと6日間共培養を行い、CFSE-MLRで細胞増殖を比較した。C1に対するC2のHGF無処理群のSI12.5に対し、HGF1、10、100ng/mlではそれぞれ2.1、2.2、2.8でありSIの著しい低下を認めた。これらの結果は、HGFがマクロファージの免疫制御効果に作用することを示唆している。 平成23年度は、HGFとFK560の投与期間を延長し、免疫寛容誘導を試み、更に拒絶群と寛容群においてT細胞ならびに抗原提示細胞の免疫制御効果を比較する。
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