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2012 年度 実績報告書

HLA-Gの移植免疫における機能についてー急増する報告の検証ー

研究課題

研究課題/領域番号 22591413
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

石谷 昭子  奈良県立医科大学, 医学部, その他 (40112544)

研究分担者 王寺 典子 (下嶋 典子)  奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (30398432)
研究期間 (年度) 2010-10-20 – 2013-03-31
キーワードHLA-G / 移植 / 移植片生着 / 可溶性HLA-G / 腎移植 / 肝移植 / 造血幹細胞移植
研究概要

近年、各種臓器移植において、移植片の生着とHLA-Gの発現が相関しており、将来これが治療に応用できるという報告が急増している。体外受精分野での報告同様、その測定法についても検証が必要であると考え、本研究を計画した。2012年から2013年度は、新たに、腎移植31例、肝移植21例、造血幹細胞移植17例を追加し、移植前後の各日程(移植前日、移植後1日目、以降1週間~2週間おきに、1~3カ月。以降1カ月おきに6カ月~3年間)について、HLA-Gの発現解析を行ったが、現時点では、移植片生着の有無に関わらず移植後患者末梢血中にはHLA-G抗原やHLA-G陽性細胞が検出され、移植片生着とHLA-G発現の有無について有意さは認められなかった。
申請者らは、移植片生着の有無に関わらず発現しているHLA-Gは、末梢血中、主にT細胞であることを確認した。しかし、これらの細胞上のHLA-Gをタンパクとして分離同定できておらず、詳細に解析する必要があると考えている。同様に、血漿中のHLA-G抗原についても、陽性症例の血漿からHLA-G抗原を分離同定できなかった。現在、一般的に行われているELISA法ではHLA-Gが検出されていないと考えられ、さらなる改良を必要とすることが明らかになった。
実際の解析は、本年度新規検体69例に対し、移植前後の各日程で行っているので、解析件数は非常に多いが、HLA-Gの単核球における発現と移植片生着の有無の相関を解析するにあたり、検体数(患者数)は各移植例で100例に満たず、統計学的解析を行うには不十分であった。本研究期間は終了するが、今後も症例数を増やしながら長期観察を行うとともに、HLA-G陽性細胞について詳細に解析を行い、HLA-Gが移植医療に使用可能であるかを検証していく予定である。

現在までの達成度 (区分)
理由

25年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

25年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 移植患者末梢血リンパ球におけるHLA-G、HLA-Fの発現2012

    • 著者名/発表者名
      下嶋典子、勇井克也、貝森淳哉、矢澤浩治、吉澤淳、一戸辰夫、森井武志、長谷川淳、米田龍生、高原史郎、上本伸二、吉田克法、羽竹勝彦、喜多英二、Geraghty DE、石谷昭子
    • 学会等名
      第21回日本組織適合性学会大会
    • 発表場所
      明治大学駿河台キャンパス アカデミーコモン・リバティタワー
    • 年月日
      20120915-20120917

URL: 

公開日: 2015-05-28   更新日: 2015-06-16  

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