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2012 年度 実績報告書

乳がん化学療法における一酸化窒素供与剤併用の上乗せ効果の研究

研究課題

研究課題/領域番号 22591420
研究機関東北大学

研究代表者

甘利 正和  東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (50400312)

研究分担者 石田 孝宣  東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (00292318)
梅田 みか(渡辺みか)  東北大学, 大学病院, 准教授 (20292344)
河合 賢朗  東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80513530)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード低酸素癌細胞
研究概要

乳癌における標準化学療法に対する抗がん薬増強剤としてのnitroglycerin(一酸化窒素(NO)供与剤)の上乗せ効果の解明を目的として、乳癌におけるnitroglycerinによる低酸素誘導性抗がん薬耐性機序の改善の検討、Docetaxelに対する抗がん薬増強剤としてのnitroglycerinの腫瘍縮小効果と安全性の検討、同じtaxane系薬剤のPaclitaxelや経口5-FU剤のCapecitabineなど乳癌標準化学療法における抗がん薬増強剤としてのnitroglycerinの効果と安全性の検討を行うことを最終目標とした。
成果としては、治療歴および予後の判明している乳癌患者約50例の切除標本でのHIF-1α、VEGF、p53、P-glycoproteinの発現を確認するための免疫染色を終了した。現在、それらの免疫染色の結果を病理医と評価中である。途中段階では、HIF-1αの過剰発現と生命予後、P-glycoprotein発現とTaxane系薬剤の治療抵抗性との関連がある傾向が認められた。
更に、マイクロアレイのデータ解析により、HIF-1αに誘導される遺伝子群で最も発現量が高い遺伝子がHexokinaseII(HKII)であることが判明した。HKIIは解糖系の第一段階を触媒する律速控訴であり、免疫組織学的に解析したところ、乳癌の44%に発現しており、独立した再発予後因子となることが分かった。ER陽性乳癌でも再発予測因子となることが分かり、術後補助療法決定の際の指標となり得る可能性がある。また、HIF-1αの予後不良性にHKII発現が密接に関与していることから、その阻害は新たな治療法となる可能性が示唆された。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

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公開日: 2014-07-24  

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