研究分担者 |
六反田 奈和 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (50420097)
小田原 宏樹 群馬大学, 医学部, 助教 (10420134)
時庭 英彰 群馬大学, 医学部, 医員 (50455979)
鯉淵 典之 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (80234681)
岩崎 俊晴 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (80375576)
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研究概要 |
アロマターゼはアンドロゲンをエストロゲンに変換することから,乳癌の分化・進展に大きく関わる重要な酵素であり,近年では重要な治療ターグットとなった.一方で,アンドロゲン受容体(AR)は乳癌に発現していることが分かっているものの,乳癌にとって増殖傾向に働くのか抑制傾向に働くのか,その影響は明らかではない. 実験1:乳癌組織におけるARとアロマターゼの発現解析を行った.乳癌手術症例78例より乳癌手術時に新鮮な検体を取得し,mRNAを抽出後real-time RT-PCR法にて定量した.乳癌におけるARの発現と臨床病理学的因子(ER,PgR,HER2,年齢,腫瘍径,核異型度,リンパ節転移の有無,脈管侵襲の程度など)と比較検討したが,特に傾向は認めなかった.アロマターゼの発現量ともとくに相関は認めなかった.そのため,ARに関する実験は一次打ち切りとした,グルココルチコイド受容体(GR)もARと同様な核内ホルモン受容体であり,乳癌における発現が確認されている.GRに関して同様にmRNAの測定を行ったところアロマターゼの発現との間に正の相関関係を認めた.また,すでに作成してあるアロマターゼプロモーターI.4のルシフェラーゼ発現ベクターを用いてレポータージーンアッセイを行ったところ,GRの発現はROR発現とともに著名な相乗効果を認めた.その原理に関しては解析していない.
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