研究概要 |
本年度は,NOTES頚部実験モデルの作成を目指し動物実験をおこなった. ブタを用いての頸部皮膚を含めた甲状腺および気管を固定し内視鏡手術用スコープおよび内視鏡鉗子を挿入,まず初めに通常の内視鏡手術器具による手技の確立した.口腔底の創は一つのみとし,内視鏡鉗子による術式の確立を目指した.皮下の術野で鉗子を操作し剥離や切除,縫合を可能にするためには術野をドーム状に保つことは不可避であるがその方策としての術野確保のための方策の比較検討に取り組んだ.同時に神経温存の評価に関しての研究に取り組んだ. その結果,術野確保のための方策として特殊な釣の必要性がわかり,プロトタイプを作成し動物実験に使用した.有用性を認めたが,形状などに関して更なる改良を加えてにる.術野の確保のために必要なエネルギーデバイスとしてどのようなものが必要であるかを明らかにできた.神経温存に関しては神経伝達速度の計測などが重要であることを明らかにできた. これは,最終的な目的であるロボット手術との融合に向けて重要な前研究である.鉗子操作はロボヨットを用いたほうが有用であることは予想されているが,まずはその鉗子操作などを行える術野を確保することが肝要であるためである. 来年度は,術野確保およびその有用性の評価をさらに進めていく.まずは通常の内視鏡鉗子を使用と『荊方法に取り掛か胴能であれ1まロボットを導入し最終的な手術術式の研究に進む予定である.
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