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2012 年度 実績報告書

微小転移における網羅的遺伝子解析とその結果に基づく新規癌転移抑制療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22591430
研究機関名古屋大学

研究代表者

角田 伸行  名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (40542684)

研究分担者 梛野 正人  名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20237564)
横山 幸浩  名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (80378091)
國料 俊男  名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (60378023)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード微小転移 / 微小転移関連遺伝子 / FAK
研究概要

浸潤転移関連遺伝子であるFAK(focal adhesion kinase)を標的にしたsiRNAを乳癌細胞株MCF7、Hs578T、MDA-MB231に導入し、増殖能、浸潤能について検討した。FAKの抑制により、いずれの乳癌細胞株において浸潤の抑制が可能であった。
FAK以外の転移関連遺伝子としてGirdin (Girders of actin filament)に注目した。Girdinは、AKTの基質でありアクチン結合タンパクである。
乳癌症例101例に関してKi67、Girdinの免疫染色を行ない、臨床病理学的検討を行なった。これら101例において乳癌のマーカーとして通常用いられるER、PR、Her2とリンパ節転移には相関を認めなかった。Ki67陽性例は陰性例と比較してリンパ節転移との相関を認めた。Girdin陽性例もリンパ節転移との相関を認め、Girdin陽性例はKi67陽性例よりもリンパ節転移に関して強い相関を示した。
次に乳癌症例101例のうち73例のルミナールタイプについて検討した。ルミナールタイプにおいてもKi67単独陽性例およびGirdin単独陽性例はリンパ節転移と相関を認めた。またKi67とGirdinが陽性であった症例では、それぞれの単独陽性例よりリンパ節転移と強い相関を示した。またKi67とGirdinが陽性であった症例は、それ以外の症例と比較して5年無再発生存率が低かった。Girdinは乳癌リンパ節転移のマーカーになる可能性が示唆された。
現在、Girdinを標的に作成したsiRNAを乳癌細胞株へ導入し、ウェスタンブロティング法、PCR法によりその抑制効果およびその関連分子に関する研究を行っており、Girdinの分子機構について研究を進める予定である。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

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公開日: 2014-07-24  

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