研究課題/領域番号 |
22591437
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
尾崎 宣之 熊本大学, 医学部附属病院, 非常勤診療医師 (40551255)
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研究分担者 |
馬場 秀夫 熊本大学, 大学院・生命科学研究部, 教授 (20240905)
近本 亮 熊本大学, 医学部附属病院, 講師 (10419640)
石河 隆敏 熊本大学, 医学部附属病院, 准教授 (00343351)
高森 啓史 熊本大学, 医学部附属病院, 非常勤診療医師 (90363514)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2012
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キーワード | PSTI / SPINK1 / TATI / 膵癌 / 慢性膵炎 / EGFR |
研究概要 |
本研究では膵分泌性トリプシンインヒビターに注目し、膵癌と PSTI との関係の解明、PSTI との新規レセプターの解明及びそれをターゲットとした治療戦略を目標とした。新規レセプターに関しては、 EGFR 以外に有効な受容体を同定できなかった。 PSTI 遺伝子発現を、 遺伝子改変技術を用いて制御することで、2 種類の発症機序の異なる遺伝子改変慢性膵炎モデルマウスを樹立し、膵線維化に関わる膵星細胞の活性化、Kras 遺伝子、EGFR ファミリー遺伝子、INK4a 遺伝子の発現を調べた。 膵管様構造を形成する腺房細胞では Ki67 陽性で、 異常な増殖を示していた。拡張した膵管上皮の一部は過形成が見られ、PanIN と類似していた。異常な増殖を示す腺房細胞と共に、 この過形成上皮細胞でも EGFR 陽性であり、 すでに慢性膵炎の状態でも Kras 遺伝子、EGFR ファミリー遺伝子の発現上昇が見られ、前癌状態への移行期であることが示唆された。
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