研究課題
研究の目的:癌細胞の転移のメカニズム(特に微小転移について)について、その転移能の獲得についての解明を目的とする。研究方法:複数の複雑なメカニズムが予想されるが、臨床的に転移が比較的早期から品会に認められる食道癌をモデルに、動物実験モデルおよび臨床検体を用いて検討する。具体的には動物モデルの作成、リンパ節微小転移の際の発現蛋白の解析、および病理学的な検討。血行性転移時の細胞動態の解析を行う。現在の活動状況:現在マウスモデルの作成を行っている。食道癌細胞株TE-8を用いたマウス食道癌同所移植実験では胸部食道への生着が困難であったため、前胃への移植実験に変更して継続している。現在のところ細胞株の種類、接種の条件を変えて再度予備実験を行っているとともに、観察と評価を容易に行う目的でGFP発現株を樹立中である。
4: 遅れている
培養細胞の実験系で移植が困難であること。移植予定していた食道癌細胞の樹立に難航している点である。
実験動物(ヌードマウス・scidマウス、ヌードラット)を用いてヒト食道癌細胞株に蛍光標識した細胞を接種し食道癌同所移植転移モデルを作成する。同モデルを用いて病理学的、免疫組織学的、分子生物学的に腫瘍細胞および周囲環境における蛋白発現を検索してその発現様式と状態を観察する。さらに発現蛋白の転移におけるメカニズム解析を行う。また、マイクロRNAを用いた悪性度の評価と転移のメカニズムの検討も併行して行う予定である。
すべて 2014 2013
すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 6件)
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