研究課題
「研究の目的」癌細胞の転移のメカニズム(特に微小転移について)について、その転移能の獲得についての解明を目的とする。「研究方法」複数の複雑なメカニズムが予想されるが、臨床的に転移が比較的早期から頻回に認められる食道癌をモデルに、動物実験モデルおよび臨床検体を用いて検討する。具体的には動物モデルの作成、リンパ節微小転移の際の発現蛋白の解析、および病理学的な検討。血行性転移時の細胞動態の解析を行う。「研究実施計画」マウスモデルの作成において同所移植モデルの作成が困難であった。縦隔内の腫瘍の生着、リンパ節転移の作成が困難であったため、腹腔内の微小転移モデルを作成し微小転移巣を可視化する手技およびモデルを作成した。colon26-luc, mouse colorectal carcinoma cell lines transfected pMSCV-luciferaseを使用した。colon26-luc細胞を1x106個をマウス腹腔内投与することで腹膜播種モデルを作成した。7週齢 雌 BALB/cマウスを用いて行った。マウスはイソフルレン麻酔下にルシフェリンを腹腔内投与しOptimaShot CL-420α を使用し発光を観察した。肉眼的に不可視であるday10の時点で微小腹膜播種病変を描出することが可能であった。播種病巣の定量に用いられる腹膜の重量は発光強度と相関し、腫瘍の定量を発光量で評価できることが証明された。また、同モデルを用いて抗癌剤(シスプラチン及びGemcitabin)の治療効果判定が可能であった。これらのことから、マウスの腹膜播種モデルを用いて犠死させることなく腹腔内の病勢を評価することが可能な実験系を確立した。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2015 2014
すべて 雑誌論文 (8件) (うち査読あり 8件、 謝辞記載あり 4件) 学会発表 (2件)
Ann Surg Oncol.
巻: [Epub ahead of print] ページ: 未定
Cancer Chemother Pharmacol.
巻: 75 ページ: 449-55
10.1007/s00280-014-2659-6.
Dis Esophagus.
10.1111/dote.12346.
Anticancer Res.
巻: 35 ページ: 949-54
巻: Epub ahead of print ページ: 未定
巻: 34 ページ: 7473-7
Int Surg.
巻: 99 ページ: 452-7
10.9738/INTSURG-D-13-00261.1.
巻: 34 ページ: 3623-8.