研究課題
基盤研究(C)
マウスモデルの作成において同所移植モデルの作成が困難であったため、腹腔内の微小転移モデルを作成し微小転移巣を可視化する手技を確立した。colon26-luc細胞をマウス腹腔内投与することで腹膜播種モデルを作成した。7週齢 雌 BALB/cマウスを用いてイソフルレン麻酔下にルシフェリンを腹腔内投与し発光を観察した。肉眼的に不可視であるday10の時点で微小腹膜播種病変の描出が可能であった。播種病巣の定量に用いられる腹膜の重量は発光強度と相関し、腫瘍の定量を発光量で評価できることが証明された。マウスの腹膜播種モデルを用いて犠死させることなく腹腔内の病勢を評価することが可能な実験系を確立した。
外科学