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2010 年度 実績報告書

胃癌における上皮間葉移行(EMT)の解析による治療応用

研究課題

研究課題/領域番号 22591469
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

和田 則仁  慶應義塾大学, 医学部, 助教 (40256087)

研究分担者 林田 哲  慶應義塾大学, 医学部, 助教 (80327543)
竹内 裕也  慶應義塾大学, 医学部, 講師 (20265838)
キーワード胃癌 / EMT / MMP / TMK-1 / MKN74 / 転移浸潤 / 臨床病理 / スキルス胃癌
研究概要

胃癌切除検体におけるEMTの組織学的検討として、倫理委員会で承認を得た手順で、当院における胃癌手術検体の収集を行った。臨床病理学的因子との相関をみるため、データベースの構築を行った。今後、臨床病理学的因子(T,N,M,ly,v,予後など)との相関をみる。特にsmおよびmp程度に浸潤した癌を中心に検討し、EMTの初期の変化を捉える。さらにスキルス胃癌と非スキルス胃癌との比較検討を合わせて行うことで難治癌の治療応用を展望する。胃癌細胞に対するin vitroでのEMT誘導と転移浸潤能の検討するため、教室で保有する胃癌培養株TMK-1、MKN28、MKN45、MKN74について、EMTの状況をスクリーニングした。すなわち、定量的RT-PCRを用いて、N-cadherin,E-cadherin,Vimentin,slug,snail.twistの発現を定量的に評価した。この検討によりTMK-1が比較的epithelialな、またMKN74がmesenchymalな性格をもつことが明らかとなった。この結果を踏まえ、今後この2種の細胞を軸に、invasion assayやwound healing assayなどで転移・浸潤能を評価する。またEMT inducerやその阻害薬によりEMTの調節を行い、その形質がどのように変化するかを調査し、難治性胃癌の治療に応用に向けた研究を推進する。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2011 2010 その他

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (1件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 胃癌肝転移の治療2011

    • 著者名/発表者名
      和田則仁, 他
    • 雑誌名

      臨牀消化器内科

      巻: 26 ページ: 435-441

  • [雑誌論文] 自動縫合器・吻合器2011

    • 著者名/発表者名
      和田則仁, 他
    • 雑誌名

      消化器外科

      巻: 34 ページ: 39-45

  • [雑誌論文] わが国のGIST診療ガイドラインの現状、問題点と改訂点2011

    • 著者名/発表者名
      和田則仁, 他
    • 雑誌名

      消化器外科

      巻: 34 ページ: 143-150

  • [学会発表] 癌性幽門狭窄症に対する内視鏡的ステント挿入術の意義2010

    • 著者名/発表者名
      和田則仁, 他
    • 学会等名
      第48回日本癌治療学会学術集会
    • 発表場所
      国立京都国際会館(京都府)
    • 年月日
      2010-10-29
  • [図書] 今日の治療指針(胃癌治療ガイドライン医師用)2011

    • 著者名/発表者名
      和田則仁、古川俊治
    • 総ページ数
      1786-1790
    • 出版者
      医学書院(東京)
  • [備考]

    • URL

      http://plaza.umin.ac.jp/~nori/hp/research.htm

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公開日: 2012-07-19  

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